最低映画を決めるラジー賞候補発表!ブルース・ウィリス用に特別部門
毎年恒例となっている最低映画の祭典、第42回ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)のノミネート作品が、アカデミー賞ノミネーション発表の前日となる、現地時間7日にオフィシャルサイトで発表された。本年度は、大量の映画に出演した大スター、ブルース・ウィリスのために特別部門を設置。ブルースはこの部門だけで8ノミネートを獲得した。
今年度のラジーでは、低予算のアクション・SF作品等の出演が続いているブルースのために、特別枠「ブルース・ウィリスによる2021年公開映画の最低演技」部門を創設。いずれも大手映画批評サイト Rotten Tomatoes で最低評価を獲得した作品が並んでおり、どの映画が選ばれてもブルースの受賞は確実だ。
最低助演男優賞には、ベン・アフレック、メル・ギブソンなどの大スターがノミネート。『ハウス・オブ・グッチ』のジャレッド・レトーも候補入りしているが、レトーは同作の演技で、全米映画俳優組合賞(SAG賞)にもノミネートされている。また女優部門では、エイミー・アダムスが最低女優賞と最低助演女優賞にノミネートされた。
最多ノミネート作品は、ダイアナ妃の人生を描いたブロードウェイミュージカルのNetflix版『ダイアナ:ザ・ミュージカル』で、最低作品賞を含む9ノミネートを獲得。演技賞に加え、最低脚本賞、最低監督賞でも候補入りした。『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』『カレン(原題) / Karen』が5部門ノミネートで後に続く。
受賞結果は、アカデミー賞授賞式の前日となる、現地時間3月26日に発表される。
第42回ゴールデンラズベリー賞ノミネート作品は以下の通り。
■最低作品賞
『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
『インフィニット 無限の記憶』
『カレン(原題) / Karen』
『スペース・プレイヤーズ』
『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』
■最低主演男優賞
スコット・イーストウッド 『デンジャラス(原題) / Dangerous』
ロー・ハルトランフ(チャールズ皇太子役)『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
レブロン・ジェームズ 『スペース・プレイヤーズ』
ベン・プラット 『ディア・エヴァン・ハンセン』
マーク・ウォールバーグ 『インフィニット 無限の記憶』
■最低主演女優賞
エイミー・アダムス 『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』
ジーナ・デ・ヴァール 『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
ミーガン・フォックス 『ミッドナイト・イン・ザ・スイッチグラス(原題) / Midnight in the Switchgrass』
タリン・マニング 『カレン(原題)』
ルビー・ローズ 『ヴァンキッシュ』
■最低助演女優賞
エイミー・アダムス 『ディア・エヴァン・ハンセン』
ソフィー・クックソン 『インフィニット 無限の記憶』
エリン・デイヴィー(カミラ夫人役) 『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
ジュディー・キー(エリザベス女王&バーバラ・カートランド役)『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
タリン・マニング 『エブリ・ラスト・ワン・オブ・ゼン(原題) / Every Last One of Them』
■最低助演男優賞
ベン・アフレック 『最後の決闘裁判』
ニック・キャノン 『ザ・ミスフィッツ』
メル・ギブソン 『デンジャラス(原題)』
ガレス・キーガン(ジェームズ・ヒューイット、いかつい体の乗馬トレーナー役)『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
ジャレッド・レトー 『ハウス・オブ・グッチ』
■ブルース・ウィリスによる2021年映画の最低演技(特別部門)
ブルース・ウィリス 『アメリカン・サージ(原題) / American Siege』
ブルース・ウィリス 『エイペックス(原題) / Apex』
ブルース・ウィリス 『コズミック・シン』
ブルース・ウィリス 『デッドロック(原題) / Deadlock』
ブルース・ウィリス 『フォートレス(原題) / Fortress』
ブルース・ウィリス 『ミッドナイト・イン・ザ・スイッチグラス(原題)』
ブルース・ウィリス 『アウト・オブ・デス(原題) / Out of Death』
ブルース・ウィリス 『サバイバル・シティ』
■最低スクリーンカップル賞
音痴なキャスト陣&ダサい作詞(または振付)のミュージカルナンバー 『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
レブロン・ジェームズとワーナーのアニメキャラ(またはタイム・ワーナー製品) 『スペース・プレイヤーズ』
ジャレッド・レトーと17ポンドのラテックス顔、悪趣味な服、ばかげたアクセント 『ハウス・オブ・グッチ』
ベン・プラットと年中無休で歌うのが普通なプラットみたいに振る舞うキャラ 『ディア・エヴァン・ハンセン』
トムとジェリー(別名:イッチー&スクラッチー) 『トムとジェリー』
■最低リメイク、パクリ、続編賞
『カレン(原題)』(うかつなクルエラ・デ・ビルのリメイク)
『スペース・プレイヤーズ』
『トムとジェリー』
『スティーラーズ』(「オリヴァー・ツイスト」のラップ版リメイク)
『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』(『裏窓』のパクり)
■最低監督賞
クリストファー・アシュレイ 『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
スティーヴン・チョボスキー 『ディア・エヴァン・ハンセン』
コーク・ダニエルズ 『カレン(原題)』
レニー・ハーリン 『ザ・ミスフィッツ』
ジョー・ライト 『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』
■最低脚本賞
『ダイアナ:ザ・ミュージカル』
『カレン(原題)』
『ザ・ミスフィッツ』
『スティーラーズ』
『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』