シュワルツェネッガー『ツインズ』ライトマン監督を追悼 続編も製作中だった
ハリウッドスターのアーノルド・シュワルツェネッガーさんが、『ツインズ』などのコメディー映画でタッグを組み、現地時間12日にカリフォルニア州の自宅で亡くなった、アイヴァン・ライトマン監督を悼んで、Instagramに追悼文を寄せた。
1980年代に『ターミネーター』『コマンドー』『プレデター』などの成功で、スターの仲間入りを果たしたアーノルドさん。肉体派アクションスターとしての需要が高まるなか、ライトマン監督がメガホンを取り、ダニー・デヴィートさんと兄弟役を務めた『ツインズ』(1988)でコメディーの才能を世に知らしめ、その後も2人で『キンダガートン・コップ』(1990)、『ジュニア』(1994)を送り出した。
アクションスターの道を歩んでいたアーノルドさんに、俳優として新たな道を開いたライトマン監督。声明で、監督の才能をたたえたアーノルドさんは「アイヴァンは、彼を知る人たちの物語の一端を担ってきた。僕の人生の一部も彼が書いてくれたものだ」とつづる。
「スタジオが僕に、新しい悪人の殺し方や物のぶっ壊し方、筋肉の見せ方を見つけさせようと躍起になっていた時期、オーストリア出身のアクションヒーローをコメディーに起用してくれた彼に、いつも感謝していた。コメディーで成功できることはわかっていたけど、それを理解し、実現してくれる誰かを必要としていたんだ。だからこそ、アイヴァンは最高の監督であり友人なんだ。彼は他の人が見落としている何かを見出して、それを世界に示す手助けをしてくれるんだよ」
昨年には『ツインズ』の続編『トリプレッツ(原題) / Triplets』の製作が本格的に始動したと報じられたばかり。映画は撮影に入る直前だったようで、アーノルドさんは「ここ数年、『トリプレッツ』で彼と働いて、あらためてその情熱と才能を間近で見ることができたことは本当にうれしかった。ちょうど先週、秋にもアイヴァンと現場入りするのが楽しみだって話をしていたばかりだったんだ」と無念をにじませる。
「もう彼ともう一度働いたり、遊んだり、人生を語り合うことができないなんて信じられない」とつづったアーノルドさんは「だけど、アイヴァンは去ったわけではなく、今も一緒にいることもわかっている。彼はここにいる、僕の物語のたくさんのページの中にいるんだ。もしあなたが幸運にも彼と出会い、彼の作品を体験する機会にめぐまれているのならば、彼はあなたの人生の一部でもあるんだよ。本当にありがとう、アイヴァン」と締めくくっている。(編集部・入倉功一)