高橋一生×奈緒「雪国」に森田望智ら新キャスト3名 放送日決定
ノーベル賞作家・川端康成の名作小説「雪国」を、高橋一生と奈緒の共演でドラマ化する「雪国 -SNOW COUNTRY-」の放送日が決定し、新たに森田望智、高良健吾、由紀さおりの出演が発表された。BSプレミアムで4月16日、夜9:00~10:30放送(BS4K同時放送)。BS4Kで3月28日午前10:00~11:30、先行放送される。
【画像】高橋一生×奈緒「雪国 -SNOW COUNTRY-」ビジュアル
本作は、昭和初期の豪雪地帯を舞台に文筆家と芸者の恋を描いた川端の代表作を映像化。脚本を、放送中の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の藤本有紀、演出を、大河ドラマ「おんな城主 直虎」や「岸辺露伴は動かない」シリーズで高橋と組んできた渡辺一貴が担当。「岸辺露伴は動かない」シリーズの柘植伊佐夫が人物デザイン監修を手掛ける。
森田が演じるのは、島村(高橋)が雪国に向かう汽車の中で目にする若い娘・葉子。高良は、葉子と寄り添う病人の男・行男に。由紀は、芸者・駒子(奈緒)の師匠にふんする。
ロケは福島県会津地方を中心に行われ、例年を上回る大雪のなかの撮影となった。明治から続く老舗温泉旅館、伝統家屋が並ぶ集落や宿場町などが、物語の舞台となる昭和初期の温泉街のたたずまいを演出する。
高橋、奈緒、森田、高良、由紀のコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)
「雪国 -SNOW COUNTRY-」は4月16日午後9:00~10:30、BSプレミアムで放送(BS4K 同時放送)、3月28日午前10:00~11:30、BS4Kで先行放送、NHKワールド JAPAN 2022年度放送予定
高橋一生(主人公・島村役)
約三週間撮影をさせて頂きました会津は、例年に比べても珍しい程の降雪だったそうで僕が演じた島村の目を通した『雪国』の世界を、より雪深く美しいものにしていただきました。この時世に東京から離れて仕事をさせて頂けること自体、ありがたく奇跡的なことでしたが、撮影に参加してくださった地元のボランティアの方々、撮影場所を提供してくださった方々をはじめとした、その土地の人々の暖かさに触れる撮影でもありました。心から感謝しています。その場所にいかなければ撮れなかった画はもちろん、その場所でなければ出来なかったお芝居もあったと感じています。是非、放送を楽しみにしていて頂けたらと思っています。
奈緒(駒子役)
それぞれの「雪国」を大切にしながらもチーム全体で同じ方向に進んでいるという信頼のできる現場でした。厳しくも美しい寒さの中で、より一層「雪国」の登場人物の生きる情熱を感じられた会津若松での日々に感謝しています。撮影に向けて日本踊りや三味線のお稽古をする中で、駒子を通して、"芸"には生き様が宿るのだということを改めて学ばせていただきました。まさに雪のような美しい余白を持った「雪国」というこの作品が、皆さまにのびのびと受け取っていただけますように。
森田望智(葉子役)
脚本を読んだ時、雪国に生きる人たちの力強さに圧倒され、自分が負けてしまうのではないかと不安でした。ですが、会津の空気を日々感じていると、いつのまにか不安だった自分はどこかに消え、真っ白な雪の中へ飛び込むことができました。これが葉子の見ていた景色だと思った時、自分が少し強くなれた気がします。またスタッフやキャスト、その地に住むたくさんの方々の温かさが色濃く浮立つようでした。厳しい寒さの中にこそ、熱い生命が宿り、育つ。その魂を作品にともすことができたと思います。雪国の温度を肌を感じて頂けますように。
高良健吾(行男役)
川端康成の雪国は美しく、もろく、はかなく、文章の圧倒的な力を感じます。そして、自分の中にこんな景色があったのかと気付かされます。現場は不思議な世界観に包まれていて、非常に熱も高く、居心地が良かったです。自分は現場に短い時間しかいませんでしたが、一生さん、奈緒さん、森田さんの居る雪国の世界は美しかったです。映像化することで、表現できる情緒が現場にはありました。登場人物の魂の一瞬の輝きを是非ご覧ください。
由紀さおり(師匠役)
歌ってきた50年という年月の節目に芸者役を演じたいと三味線を習い始め、本條秀太郎氏の元に通い始めて5年目。そこへ、雪国の駒子役の奈緒さんと子役の稲垣来泉さんが習いに来ることとなって、三味線を弾く女優さんは多い中、弾き歌いをなさる方はおられないようで、師匠役を私が演らせていただくこととなりました。あの時代のたたずまいはあこがれです。みなさまに溶け込んで私の意外な側面が出せていたならうれしいです。