『ナイル殺人事件』初登場3位 『呪術廻戦』が6週連続首位で累計121億突破
映画週末興行成績
2月26・27日の土日2日間の全国映画動員ランキングが28日に興行通信社より発表され、『劇場版 呪術廻戦 0』が6週連続で首位を獲得し、累計で観客動員866万人、興行収入121億円を突破した。新作ではアガサ・クリスティの推理小説をケネス・ブラナー監督・主演で映画化する『ナイル殺人事件』が3位に登場。今年の第94回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞など6部門にノミネートされたウィル・スミス主演の『ドリームプラン』が9位のスタートとなった。
『劇場版 呪術廻戦 0』は2日間で動員12万1,000人、興収1億8,400万円をあげ、歴代興収ランキングは現在24位となっている。2位を、先週に続き『愛国女子-紅武士道』がキープ。
『ナイル殺人事件』は、2日間で動員8万9,000人、興収1億2,400万円。初日から3日間の累計では動員12万人、興収1億6,500万円をあげた。1937年に発表された名探偵ポアロシリーズの「ナイルに死す」を、『オリエント急行殺人事件』(2017)に続きケネス・ブラナーが映画化。エジプトのナイル川を往く豪華客船で起きた密室殺人事件を描く。前作に続き名探偵ポアロにケネス・ブラナーがふんするほか、莫大な資産を相続した富豪のリネットに『ワンダーウーマン 1984』のガル・ガドット、夫サイモンに『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマー。
初登場9位の『ドリームプラン』は、グランドスラム30回制覇、オリンピック金メダル5個獲得の戦績を誇るテニス姉妹、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズの誕生秘話を描く物語。独学で世界最強のテニスプレーヤー姉妹を育てた父親を演じたウィル・スミスが、アカデミー賞前哨戦となる全米映画俳優組合賞(SAGアワード)で主演男優賞を受賞。アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(ウィル・スミス)、助演女優賞(アーンジャニュー・エリス)、歌曲賞、脚色賞、編集賞にノミネートされている。
既存作品では、公開から7週目を迎え先週からワンランクアップの5位となった『コンフィデンスマンJP 英雄編』が累計で動員185万人、興収25億円を、8週目を迎えた8位の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が動員268万人、興収40億円を突破した。
今週は『新聞記者』の藤井道人監督、小松菜奈&坂口健太郎共演のラブストーリー『余命10年』のほか、アニメ作品が多く公開。小沢かなのコミックを原作にした『ブルーサーマル』や『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)2021』『あんさんぶるスターズ!! -Road to Show!!-』『銀河英雄伝説 Die Neue These 激突 第一章』など。(編集部・石井百合子)
【2022年2月26日~2月27日の全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)】※()内は先週の順位
1(1)『劇場版 呪術廻戦 0』:10週目
2(2)『愛国女子-紅武士道』:2週目
3(初)『ナイル殺人事件』:1週目
4(4)『牛首村』:2週目
5(6)『コンフィデンスマンJP 英雄編』:7週目
6(3)『アンチャーテッド』:2週目
7(5)『ウエスト・サイド・ストーリー』:3週目
8(7) 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』:8週目
9(初)『ドリームプラン』:1週目
10(9)『ドライブ・マイ・カー』:28週目