『ゴジラ』宝田明さん、肺炎のため死去 遺作は4.1公開
映画『ゴジラ』など数多くの映画・ドラマ・舞台で活躍した俳優の宝田明さんが14日、肺炎のため都内の病院で亡くなった。87歳だった。株式会社宝田企画が発表した。
宝田さんは、1934年4月29日生まれ。1954年に東宝ニューフェース第6期生としてデビューすると同年、映画『ゴジラ』で主演を務めブレイク。二枚目スターとして『モスラ対ゴジラ』『怪獣大戦争』といった東宝の怪獣映画に多数出演したほか、2014年公開のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』でもカメオ出演を果たした。
遺作は、岩本蓮加(乃木坂46)とのダブル主演映画『世の中にたえて桜のなかりせば』(4月1日公開)。70歳の年の差コンビが描く心温まるヒューマンドラマで、宝田さんは不登校の高校生・咲(岩本)と共に終活アドバイザーとして働く老紳士・敬三を演じているほか、エグゼクティブプロデューサーとしても名を連ねている。今月10日に行われた完成披露舞台あいさつには、岩本と一緒に登壇し、彼女を「大女優の片りんがある」と絶賛していた。
葬儀は遺族の意向により、親近者のみで執り行われたといい、宝田企画は書面で「お知らせが遅くなりましたこと、心よりお詫び申し上げますとともに、故人が生前に賜りましたご厚誼に対し、熱く御礼申し上げます」と伝えている。(編集部・倉本拓弥)