「ミステリと言う勿れ」最終回に高畑淳子!新幹線エピソードで「必死にセリフを覚えました」
28日に15分拡大で放送される菅田将暉主演の月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系、毎週月曜21時~)最終回(12話)に、女優の高畑淳子がゲスト出演することが明らかになった。高畑は、美術展を見終えて東京に向かう久能整(菅田将暉)が新幹線で出会う乗客にふんする。
本作は、累計発行部数1,500万部を突破する田村由美の人気漫画を原作に、菅田演じる天然パーマがトレードマークの大学生・久能整が淡々と自身の見解を述べ難事件や人の心の闇を解きほぐしていくミステリー。最終回では、新幹線の座席というほぼワンシチュエーションで物語が進んでいく。
食事を終えてうたた寝していた整は、不意に隣に座った乗客・美樹谷紘子(みきたに・ひろこ/関めぐみ)が読んでいる手紙が目に入る。その手紙の内容を巡って紘子と会話をしていると、ふと後ろに人影を感じる。そこに座っていたのが高畑演じるサキだ。
サキはどこにでもいるような主婦だが、ある秘密を抱えている役どころ。ベテランの高畑もこの役には苦戦したと言い、以下のように撮影を振り返っている。「通常、いただく役は“こんな感じかな?”とピンとアンテナが立つんですけど、今回はなかなか難しく、セリフを覚えるのも苦労しました。ハッキリとしたキーワードのあるお芝居とは違う役に挑戦したという感じがすごく強いです。本当に苦労していたのですが、それを松山(博昭)監督が“一連で撮影します”とおっしゃられたので、“ひゃーー!”となって、必死にセリフを覚えました(笑)」
なお、高畑にとって月9ドラマへの出演は、菅田も出演していた「ラヴソング」(フジテレビ系/2016年4月クール)以来、約6年ぶり。菅田とは同じ作品への参加はあるものの共演は初めてで、高畑は「まず、菅田将暉さんとご一緒出来るということで“あら、うれしいわ!”と、思いました」と喜びを語っている。
高畑のコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
Q:『ミステリと言う勿れ』への出演が決まった時の感想は?
まず、菅田将暉さんとご一緒出来るということで“あら、うれしいわ!”と、思いました。原作は存じ上げなかったのですが、とても人気ある作品だと伺いました。
Q:どのように解釈されたのですか?
通常、いただく役は“こんな感じかな?”とピンとアンテナが立つんですけど、今回はなかなか難しく、セリフを覚えるのも苦労しました。ハッキリとしたキーワードのあるお芝居とは違う役に挑戦したという感じがすごく強いです。本当に苦労していたのですが、それを松山(博昭)監督が“一連で撮影します”とおっしゃられたので、“ひゃーー!”となって、必死にセリフを覚えました(笑)
Q:監督とはどのようなお話を?
監督からは“リアリティーを持って…”と、ご指摘をいただきました。そこで、サキが思うこと、大事にしていることを普通のこととして考えなくてはいけないのだと思いました。
Q:原作の中でも、とりわけ不思議なエピソードです。
そんな回に私が出演することになってしまったんですね(笑)。ですけど、苦労して演じた分、出来上がりがとても楽しみになっています。
Q:菅田さんと演じられていかがでしたか?
菅田さんは、すでに役を自分のものになさってました。お芝居では、絶妙なタイミングで他人の会話に空気のように滑り込んでいらっしゃるんですよ。割り込むのではなく、別世界からフワッとした感じですね。それもリアリティーのあるセリフというより、独特の哲学を織り交ぜるじゃないですか?それを菅田さんは難なくこなされます。立ち姿、居住いから絶妙な雰囲気を醸し出されていました。
Q:最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いします。
整のように謎を解ける人は地に足がついていると言うか…。人間は誰しも日常の中で右往左往しながら生きていて、摩擦やトラブルが起きてしまいます。それを解決しようとして、時として事件になってしまったりします。そんな事象を整のように俯瞰(ふかん)で見る力があれば、未然に防ぐことも出来るでしょうし、カオスにならないようにも出来るのではないでしょうか。そんな“整エネルギー”が少しずつでも私たちにあればと、彼の資質を少しでも分けてほしいという感じもあります。菅田さんは普段からそんな“整資質”を持たれているような気がします。絶対にパニックにならないだろなと。とにかく、整というすごく“ととのって”世界を見られる人と真反対の摩擦の中で、もがきながら生きているサキという人物を演じています。両極にある人間の姿を楽しんでいただければと思います。