赤楚衛二のいたずらに町田啓太「トランス状態」
俳優の赤楚衛二と町田啓太が9日、都内で行われた映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇し、楽しかったという撮影現場を振り返った。舞台あいさつには浅香航大、ゆうたろう、草川拓弥、佐藤玲、鈴之助、風間太樹監督も出席した。
本作は豊田悠のコミックを原作に、女性経験のないまま30歳を迎え、人の心が読める魔法を手に入れたさえないサラリーマン・安達清(赤楚)と、彼に思いを寄せるエリート同期・黒沢優一(町田)の恋をつづるドラマの映画化。ドラマのその後が描かれ、恋人同士となり幸せな日々を送る中、清に転勤話が舞い込んだことで二人の恋が試練に直面する。
映画化について、赤楚は「めちゃめちゃ嬉しかったです」と喜び、ドラマ版に比べて少し痩せていたことから、安達に戻るために「めちゃくちゃ食べました。お餅が体重つくのに気づいて、そこから自分に合うんだなと思ってお餅ばかり食べていました」と役づくりを打ち明ける。町田も「またみんなと会えるのも嬉しいし、あの世界にまた入れるんだと嬉しかったよね」と笑顔を見せると、「現場に行ってみんなと会ったら自ずと(役に戻れました)。それまでは、時間も空いていたので、戻れるかなとソワソワしていたんですけど、行ったら全然大丈夫だ! と不安だった気持ちが全部吹き飛びました。これってすごいパワーだなぁと思いました」としみじみと語った。
撮影期間を振り返り「楽しかった」と口々に話す男性キャストについて、佐藤は「ドラマ版でも常に一緒に行動して男子校みたい。映画版だと、みんな大人になっているのかと思ったけど全然違くて、ずっと一緒にいて楽しそうだなと思っていました」と目を細める。さらに現場では、電気ブラシを人に当てるなどという赤楚のいたずらが横行していたようで、町田は「一番されがちだったかな。たまにトランス状態に入るときあるよね」と思い返す。佐藤から「みんなにいたずらをして、ケラケラ笑っている心境を聞きたい」と尋ねられた赤楚は、「人がキャーとなっているのがすごい楽しい。びっくりするリアクションが見たい。普段クールでも、そういうリアクションの時だけギャップを感じてしまって、それを楽しんでいる部分はあるかもしれない」と考えをめぐらせ、知られざる一面をのぞかせた。
最後に赤楚は「キャスト・スタッフともに同じ方向を向きながら、真心を込めてやってきた作品なので、何度でも観てほしいです」と呼びかけ。そして、「なにより、みなさまの『チェリまほ』への愛がなければ作品ができることがなかったので、一番言いたいのは、『みなさま、本当にありがとうございました』。これからもよろしくお願いします」と頭を下げた。(錦怜那)