朝ドラ「ちむどんどん」のヒロインに!女優・黒島結菜の活躍に再注目
連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロイン役を務める女優・黒島結菜。3作目の朝ドラにしてヒロインを担う彼女の活躍に改めて注目したい。
黒島は1997年生まれ、沖縄県出身の25歳。2012年頃より芸能活動を本格的にスタートし、その後はNHKのバラエティー番組や多数のCMに出演を果たした。
2014年の「アオイホノオ」で連続ドラマに初出演すると、小関裕太とともに主演を務めた『あしたになれば。』(2015年3月公開)で映画初主演を担う。この頃から女優業を本格化させていき、2015年だけで『ストロボ・エッジ』『ストレイヤーズ・クロニクル』『at Home アットホーム』『流れ星が消えないうちに』といった映画に出演。大河ドラマ初出演となる「花燃ゆ」では時代劇デビューを飾るなど、学業と両立しながら俳優としての経験を積み重ねてきた。
ほかにも、連続ドラマ初主演を務める「時をかける少女」(2016)や、主演ドラマ「アシガール」(2017)、ヒロインを演じた映画『サクラダリセット』(2017)、主演映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』(2018)などで存在感を発揮。屈託のない笑顔が魅力的な王道ヒロインとしてのイメージを築いていった。
2019年頃からは女優業に専念し、演技の幅を広げてさらなる活躍を見せている。冲方丁のサスペンス小説をもとにした映画『十二人の死にたい子どもたち』では、集団安楽死を目的に廃病院に集まった12人の少年少女の一人であるメイコを演じた。利己主義な一面をのぞかせつつも、想像を絶する闇を心に抱えたキャラクターを好演し、イメージを一新する演技で強烈な印象を残した。
その後も大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」に出演したほか、ヒロインにふんした周防正行監督による映画『カツベン!』では、第43回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。演技力で高い評価を得た。昨年は女優として新たな顔を見せた『明け方の若者たち』にも出演し、今後も『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』(5月20日公開)と『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』(6月24日公開)が控える活躍ぶりを見せる。
そして、ついに国民的な注目を浴びる連続テレビでヒロインを演じることになった黒島。朝ドラへの初出演は2014年度後期の「マッサン」であるものの、強いインパクトを残したのは、戸田恵梨香がヒロインを演じた「スカーレット」での松永三津役だ。焼き物の里として知られる滋賀の信楽を舞台にした物語で、三津は喜美子(戸田)と八郎(松下洸平)が結婚後に構えた工房に弟子入りすることに。彼女が夫婦の間に巻き起こした波乱が、視聴者からの大きな反響を呼んだことも記憶に新しい。また、その天真爛漫な演技には、次世代の朝ドラヒロイン抜てきを期待する声もあがっていた。
そんな黒島がヒロインを演じる朝ドラ「ちむどんどん」は、黒島も出演した「マッサン」の脚本も手掛けた羽原大介によるオリジナルストーリーが展開。個性豊かな沖縄四兄妹の歩みを描く50年の物語で、黒島は四兄妹の次女であるヒロインの比嘉暢子(ひが・のぶこ)を演じる。沖縄の本土復帰とともに東京で働き始める暢子は、遠く離れても家族の絆に励まされながら、ふるさとの食に自分らしい生き方を見いだし、やがて沖縄料理の店を開くために奮闘することに。ヒロインと同じく沖縄出身である黒島が半年にわたって作り上げていくヒロインの活躍に注目したい。(編集部・大内啓輔)