日本語ペラペラなアンセル・エルゴート、「TOKYO VICE」の英語セリフも日本語で覚える徹底ぶり
WOWOWと HBO Max の共同制作ドラマ「TOKYO VICE」で主演を務めたアンセル・エルゴート(『ウエスト・サイド・ストーリー』『ベイビー・ドライバー』)がインタビューに応じ、どのようにして日本語を習得したかを明かした。
「TOKYO VICE」は、1990年代を舞台に、大手新聞社に就職したアメリカ人青年・ジェイクが、特ダネを求めて東京の闇社会に足を踏み入れていく姿を描いた全8話のクライムサスペンス。日本語が堪能なジェイクを演じるにあたり、アンセルはセリフをただ音で丸暗記するのではなく、「意味を理解して、ちゃんとやりたい」と一から学習。インタビューでは日本語の質問を通訳を介すことなく即座に理解し、半分近く日本語で回答した。
日本語の上達ぶりを褒められたアンセルは「ありがとうございます。でもまだまだだと思います」と照れくさそうに謙遜。「毎日、最高の先生と勉強しました。毎日4時間勉強して、今も勉強しています」と勉強熱心な一面をのぞかせると、「セリフも役に立ちました。なぜならセリフを自分のものにすると、実生活でも使ってみたりできるんです」と俳優ならではの語学学習のコツを語る。
「例えばバーに行ったら、『タバコ吸ってもいいですか?』と言ってみたり。これはドラマの最初のシーンのセリフなんです。『手伝って』『手を貸そうか?』というのもセリフで学びました。現場でセリフが変わることもあるのですが、わたしはそれが好きでした。いつも新しい言葉を勉強しています」
それに加えて、台本ではもともと英語で書かれていたセリフでさえ、日本語に訳して覚えていたという徹底ぶりだ。「特に、(渡辺)謙さんとのシーンではそうしていました。リアルなジェイクを演じるために、できるだけ日本語を使いたかったんです」と本作への思い入れの深さを明かしていた。(編集部・市川遥)
「TOKYO VICE」はWOWOWオンデマンドにて第1話日米同時配信中、4月24日よりWOWOWにて独占放送スタート(毎週日曜午後10:00~放送・配信※第1話無料放送)