「ちむどんどん」智役は?朝ドラ初出演の前田公輝
放送3週目を迎えたNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土、総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)。豆腐店の息子でヒロイン比嘉暢子(黒島結菜)ら四兄妹の幼なじみ・砂川智を演じているのは、朝ドラ初出演の前田公輝(まえだ・ごうき)だ。(以下、第13回の内容に触れています)
27日に放送された第13回では、比嘉家に豆腐を届けた智が暢子の妹・歌子(上白石萌歌)に、暢子のことが「好きなんでしょ?」と詰め寄られ、「ない、それはありえん!」と満面の笑みで否定しつつ、動揺を隠せなかった智。智が去った後「ばか」とつぶやき、幼い頃に智からもらった手作りのメダルを見つめる歌子の姿が描かれた。
智は小さな家業を継ぎながらも、将来はもっと大きな商売をしたい、という野望を抱いている好青年。この日も、将来への修行も兼ねて名護に働きに出ることを暢子に報告していた。演じる前田に対しては「役柄が合っていてとても良い」「演技が上手い」などの感想が視聴者から上がっている。智について前田は「家族のために尽くして働く、恋愛に不器用な男」と分析し、「役者として、1人の人物の長い歳月を演じさせていただくというのは初めての経験なので、生き方も恋愛も、智と共に成長していけるよう、役に寄り添いながら奮闘していきたい」と出演発表時に語っていた。
前田は1991年4月3日生まれの31歳。6歳より子役として活躍し、NHK教育テレビ(Eテレ)「天才てれびくんMAX」のてれび戦士としても知られる。その後も話題の映画やドラマなど、多数の作品に出演する中、映画『HiGH&LOW THE WORST』の続編が今秋に公開を控えている。
「ちむどんどん」は、ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロインと、支えあう兄妹の歩みを描く50年の物語。暢子の兄を竜星涼、姉を川口春奈が演じる。「マッサン」を手掛けた羽原大介によるオリジナル作品で、主題歌は三浦大知の「燦燦」(さんさん)。ジョン・カビラが語りを担当している。(清水一)