日本の民話がモチーフ!『ダム・キーパー』堤大介監督×『あの花』岡田麿里脚本のNetflixアニメ、初映像公開
第87回アカデミー賞で短編アニメーション『ダム・キーパー』がノミネートされた堤大介が監督・制作、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」の岡田麿里が脚本を務めた全4話から成るCGアニメーションの邦題が「ONI:神々山のオナリ」に決定。日本の民話をモチーフにした世界観が垣間見える初映像が公開された。Netflixで全世界独占配信される(配信時期は未発表)。
物語の舞台は、日本神話に登場する神さまや妖怪たちが暮らす世界。そこで自由奔放に生きる風変わりな主人公のおてんば娘・おなりは、古くから伝説として語り継がれている偉大な英雄に憧れていて、次の英雄になるため毎日せっせと稽古に励んでいる。父のなりどんは、ヘンテコな神様でなぜか何も教えてくれない。そんな中、古来から山の神々が恐れてきた「ONI」の脅威が迫り来る。
初映像では、雷鳴とどろく山々を駆け巡る天狗や河童、ダルマたちが、謎に包まれた「ONI」と遭遇するさまが収められている。橋の向こうからやってくる「ONI」に、天狗が「勝ち目はない」「助けを呼べ 足止めする」と口火を切り戦闘態勢へ。しかし、物々しいムードに相反して、「ONI」はモフモフの髪の毛で丸みを帯びた体つきをしたかわいらしいビジュアルになっている。
制作は、元ピクサーのロバート・コンドウと堤が設立したアメリカのアニメーションスタジオのトンコハウス。堤の個人的な体験に迫った物語で、堤は「この2つの世界の狭間に生きる少女の物語は、僕自身の人生のストーリーに紐付くお話としてスタートしました。でも制作が進み、関わってくれた多くのメンバーが、このストーリーにそれぞれのパーソナル・ストーリーとして共感し、情熱を注いでくれました」と語っている。
ボイスキャストには、Netflixの青春ドラマ「ベビー・シッターズ・クラブ」の若手注目株モモナ・タマダをはじめ、アーチー・イェーツ、クレイグ・ロビンソン、タントゥー・カーディナル、ブリタニー・イシバシ、オマー・ミラー、アンナ・アカナ、シャーレット・タカハシ・チュン、沢城みゆき、松崎悠希らが参加。堤は「英語版の声優として参加してくれた役者さんたちは、僕がダメで元々リクエストだったドリームキャスト。まさかその一人一人が受けてくださるとは夢にも思ってませんでした。彼らもまた、同じようにこの作品に対して情熱を持って向きあってくれ、このユニークなキャラクター達に命を吹き込んでくれました」と信頼と自信を語っている。(編集部・石井百合子)