町田啓太、自衛官候補生役で寮生活を思い出し「懐かしい気持ち」

　町田啓太が4日、フジテレビ湾岸スタジオで行われた主演ドラマ「テッパチ！」（7月6日よる10時スタート・フジテレビ系）の囲み取材会に佐野勇斗、白石麻衣、北村一輝と出席。自衛官候補生を演じる本作で、高校時代の寮生活を思い出したという町田は「なんか懐かしい気持ちで作品に入っています」と心境を明かした。

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　「テッパチ！」は陸上自衛隊を舞台に、自衛官候補生たちがそれぞれの夢に向かって挫折や失敗を繰り返しながら進んでいく青春群像劇。町田が演じる主人公・国生宙（こくしょう・ひろし）は、高校時代はラグビー部のエースとして全国でも注目される選手だったが、独りよがりのプレーで怪我をして挫折。定職につかず気楽な毎日を送っていたが、街で出会った八女純一（北村）の紹介で陸上自衛隊の候補生となり、中途半端な人生から脱却を図ろうと奮闘する。

　町田は「宙は人と向き合うことから逃げてきた男なのですが、自衛隊という組織のなかで、白石さん演じる教官の冬美や、北村さん演じる八女に導かれて、少しずつ人間として向き合うようになっていきます。宙の成長をしっかりと意識して演じています」と役へのアプローチ方法を述べると、「自衛官役というのは初めてですが、高校時代に寮生活をしていて、先生にも元自衛官やレンジャー部隊出身の人がいたので、なんか懐かしい気持ちで作品に入っています」と語る。

　宙は仲間に支えられながら成長していくが、演じる町田は素晴らしい座長ぶりを発揮しているという。北村は「作品に入る前に（町田と）ご飯に行ったのですが、自分のことよりも全体のことを考えているなと感じたんです。この作品にはこれから頑張って出ていこうとしている子たちもいる。そんな子たちが力を発揮できるような環境を作ろうと努力しているんですよね」と撮影現場での態度に触れ、「僕は年長者なので、何かしたほうがいいのかなと思っていたのですが、放っておいても大丈夫だなと思った。気持ちのいい現場になっているのは、彼のおかげ」と大絶賛する。

　白石も「町田さんがいると現場がパッと明るくなるんです」と町田がムードメーカーになっていることを明かすと、「わたしはお芝居に対してあまり自分の意見を言えない人間なのですが、お芝居の部分でもたくさん引っ張ってくださるので助かっています。これからもついていこうと思います」と信頼を寄せる。

　共演者からの言葉に「僕のほうこそみんなに甘えてばかりです」と照れ笑いを浮かべていた町田は、「いま皆さんはエネルギーを溜めている状態だと思うのですが、ドラマでの僕たちの姿を見て、どこかで爆発してみようと思っていただける作品になっていると思います。登場人物それぞれに魅力があるので、誰かに感情移入していただけると思います」と作品をアピールしていた。（磯部正和）