『ソー:ラブ&サンダー』中毒性あるヤギの鳴き声はどこから生まれた?監督に聞いてみた
映画『ソー:ラブ&サンダー』(公開中)のメガホンを取ったタイカ・ワイティティ監督が、アジア各国メディア向けのインタビューに応じ、本作に登場する二頭の巨大ヤギについて語った。
『ソー:ラブ&サンダー』は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でサノスとの戦いを終えた雷神ソー(クリス・ヘムズワース)が、全ての神を抹殺しようと企む新たな敵ゴア(クリスチャン・ベイル)に立ち向かうシリーズ第4弾。ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)、コーグ(声:タイカ監督)、マイティ・ソーとなったジェーン(ナタリー・ポートマン)と頼もしい仲間が次々と登場する中、予告編で一際大きな存在感を放つのが二頭の巨大なヤギだ。
原作コミックにも登場するヤギは、それぞれトゥース・グラインダー(白ヤギ)、トゥース・ナッシャー(黒ヤギ)と名前が付いており、ソーたちが乗る船を引っ張っている。最も特徴的なのがその鳴き声。予告編では、異星人に引っ張られると「ウォォォ~!」という人間の悲鳴に近い鳴き声をあげ、ソーたちを驚かせている。
あの鳴き声はいかにして生まれたのか? タイカ監督に質問を投げかけてみると、開口一番「いろんな人が『あの声は絶対にタイカ・ワイティティだ』と言ってくるのですが、僕ではありません(笑)」とキッパリ。「悲鳴みたいな声は偶然生まれたものなんです」と説明する。
「誰が担当したのかはハッキリと覚えていませんが、いろんなプロモーション映像を見たり、叫び声を含む音楽を聴いているうちに、狂ったような声に出会ったんです。私たちはそこにヤギの声を寄せに行きました」とタイカ監督。「この映画で最も大好きなキャラクターです」と可愛らしい見た目からは想像のつかない、中毒性ある鳴き声を繰り出すトゥース・グラインダーとトゥース・ナッシャーへの愛着を語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)