三浦透子が長編映画単独初主演!『そばかす』で他人に恋愛感情を抱かない主人公に
第94回アカデミー賞で国際長編映画賞に輝いた『ドライブ・マイ・カー』でヒロインを演じた三浦透子が、新作『そばかす』で長編映画単独初主演を果たすことが明らかになった。公開は2022年12月16日の予定となっている。
濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』でヒロインを務め、第45回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した三浦。新海誠監督のアニメーション映画『天気の子』の楽曲でボーカルを務めるなど、歌手としても活躍。最近では、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」や大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出演を果たした。
そんな三浦の長編映画単独初主演作となる『そばかす』。恋愛至上主義がまん延する世界で、他人に恋愛感情を抱かない主人公が「自分は何者で、自分の幸せは何なのか」を発見していく姿を描く。物心ついた頃から「恋愛が何なのかわからないし、いつまで経ってもそんな感情が湧いてこない」自分に不安を抱きながらも、マイペースで生きてきた蘇畑佳純(そばた・かすみ)は30歳になった。大学では音楽の道を志すも挫折し、現在は地元に戻りコールセンターで苦情対応に追われる。妹の結婚・妊娠もあり、母から頻繁に「恋人いないの?」「作る努力をしなさい!」とプレッシャーをかけられる毎日。ついには無断でお見合いをセッティングされる始末。しかし、そのお見合いの席で、佳純は結婚よりも友達付き合いを望む男性と出会う。
主人公の蘇畑佳純にふんする三浦は「ふつうのこと、ふつうだと思っていたことについて、一度考えてみる。まっさらにして、自分と向き合ってみる。蘇畑佳純を演じていた時間は、そういう時間でした。ふつうはひとつじゃない。そんな当たり前にちゃんと気づくことが出来たのは、彼女の目を通して世界をみる機会をいただけたからだと思っています。そんな出会いをくださった、この作品に関わる全ての皆様に、改めて、感謝の気持ちでいっぱいです。ひとりでも多くの方に、彼女の人生に触れてほしいです。映画館で観ていただけることを心から願っています」とコメントを寄せている。
監督を務めるのは、初監督作『あの日々の話』で第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門に正式出品、その後も映画『僕の好きな女の子』や数々のドラマの脚本を手掛け、また自身の劇団「玉田企画」のすべての作品で作・演出を担当している玉田真也。脚本を子ども番組「ウゴウゴルーガ」で放送作家デビュー後、映画『his』などの脚本を手掛けたアサダアツシが担当する。
制作は、『勝手にふるえてろ』『寝ても覚めても』『愛がなんだ』『本気のしるし』などを手掛けてきたメ~テレと、制作会社ダブ。新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト「(not) HEROINE movies」=ノット・ヒロイン・ムービーズの『よだかの片想い』(9月16日公開)に続く第3弾公開作品として制作された。
玉田真也監督のコメント
みんなで同じ目標を共有できて、チームで作品を作っていると感じられる居心地のいい現場でした。
結果、自分が今作れるベストの映画になったと思うし、同時に今後への課題も見えて、この映画に携われてよかったです。
三浦さんをはじめキャストの皆さん、スタッフの皆さんにとても感謝しています。
早くたくさんの人に観てもらいたいです!