『鋼の錬金術師』新田真剣佑“スカー”ビジュアルに毎回2時間かかっていた
映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』(公開中)より、額に傷のある男スカー役の新田真剣佑と、ロイ・マスタング大佐を演じるディーン・フジオカの場面カットが公開された。
本作は、荒川弘による大人気コミックを山田涼介主演で実写映画化した『鋼の錬金術師』の完結編二部作。錬金術が存在する架空の世界を舞台に、亡くした母親をよみがえらせようと禁忌とされる人体錬成を行ったエルリック兄弟が、錬成によって失ったものを取り戻そうと旅に出る。
敬愛する兄がアメストリス軍との戦争、イシュヴァール殲滅戦の犠牲者となり、その壮絶な過去から国家錬金術師への復讐を心に決めて生きていくスカーを演じた新田。スカーの特徴的な褐色の肌や傷メイクには毎回2時間ほどかかっていたという。スカーの気持ちづくりをしていく上で大切な時間だったようで「髪型やあの傷があることで、気持ち的に役に近づけている気がして、僕も助かりました。あれがなければスカーじゃないですからね。特殊メイク中の時間も、役をつくる上で非常に大切な時間でした」と語っている。
また、4月21日に行われた製作報告イベントでは、現場の待ち時間にはいたるところで筋トレをする声が聞こえていたというエピソードが明かされ、ウィンリィ・ロックベル役の本田翼からは、お茶を置いてあるところにプロテインが置いてあったという目撃談も。
役づくりと筋トレの結びつきについて、ディーンは「マスタングはほかのキャストのみなさんのように肉弾戦になったり肉体を見せることもないので、直接的には筋トレの必要はないのですが、それでも待ち時間に筋トレをしていた理由は、筋肉を鍛えているだけではなく、実は精神や脳を鍛えることでキャラクターの内面的な強さ、意志の強さのようなものに繋がっているからだと思うからです。また、マスタングは自分が決めた未来にむかって、絶対にぶれない芯の強さを持っているキャラクターなので、そこに繋がっていたらいいなと思います。」と語り、ストイックな一面を覗かせていた。(編集部・梅山富美子)