高橋海人が撮影現場で見せた役者魂『アキラとあきら』三木孝浩監督が明かす
高橋海人(King & Prince)が、映画『アキラとあきら』の撮影現場で見せた“役者としての矜持”を三木孝浩監督が明かした(「高」は「はしごだか」が正式表記)。
竹内涼真と横浜流星がダブル主演を務める本作は、「半沢直樹」「陸王」など数々のベストセラーを生み出してきた池井戸潤による同名小説が原作。父親の経営する町工場の倒産により過酷な少年時代を過ごした山崎瑛(竹内)と大企業の御曹司・階堂彬(横浜)という対照的な宿命を背負った2人の若者が、情熱と信念を武器に社会に立ち向かう姿を描く。
高橋は、優秀な兄・彬にコンプレックスを抱く龍馬を演じている。三木監督は、高橋の「ドラゴン桜」での演技が印象的だったと明かし、「『ドラゴン桜』のちょっと突っ張る感じ、でも実は繊細というのは、今回の作品に合ってる」と感じたそうだ。
兄に対して複雑な感情を抱く龍馬という役と高橋は通ずるものがあるようで、「どちらもすごく一生懸命」と語り、「龍馬は、どうしても兄貴を超えたくて、無理をしたり背伸びをしちゃう。でも、それってすごく人間味があって、ある種の高橋くんのいい青臭さ、まっすぐな感じがすごくぴったり」とまさにハマり役だった。
また、「彼がすごくいいなと思ったのは、たくさんの俳優がいるなかで、自分の感情があふれる芝居をするときに、お芝居がよかったので僕はオッケーを出したんです。でも、彼の中で出し切れなかったという思いがあって『すみません、もう一回やらせてください』と自ら志願したんです」と撮影の印象的なできごとを振り返り、「気が引けて言いづらいこともあると思うんですけど、役者としての矜持がそうさせたのかな。現場で『もう1回』と言える意欲はすごくいい」とその熱心な姿勢を称賛していた。(編集部・梅山富美子)