クリス・ロック、来年のアカデミー賞司会オファーを蹴る - 米報道
今年3月に開催された第94回アカデミー賞授賞式で、俳優ウィル・スミスに平手打ちされたコメディアンのクリス・ロックが、来年開催される第95回アカデミー賞授賞式の司会オファーを辞退したと、米アリゾナ州のメディア The Arizona Republic が報じた。
授賞式にプレゼンターとして出席したロックは、脱毛症を患っているスミスの妻ジェイダ・ピンケット=スミスの髪型をネタにしたジョークを披露。これに激高したスミスは、無言で壇上のロックに近づき、頬を思い切り引っ叩いた。スミスは映画『ドリームプラン』で主演男優賞を受賞したが、米映画芸術科学アカデミーは「授賞式を含む全てのアカデミー関連イベントへの出席を10年間禁止」する処分を下しており、スミスもアカデミーからの退会を表明している。
同サイトによると、ロックは現地時間28日にアリゾナ州・フェニックスで単独コメディーショーを開催。その中で、アカデミーから来年開催の授賞式での司会をオファーされ、それを断ったと告白し、授賞式に参加することは「犯罪現場に戻るようなこと」とジョークを交えて表現したという。アカデミーはこの件に関してコメントしていない。
スミスは先月末にSNSを更新し、改めて平手打ち騒動を謝罪。ロックに対して「私の行動は許されるものではなかった。君が話す気になったら、私はいつでもここにいる」と呼びかけている。(編集部・倉本拓弥)