加藤雅也、語学堪能なディーン・フジオカを前に試練
俳優のディーン・フジオカと加藤雅也が7日、都内で行われた「連続ドラマW HOTEL -NEXT DOOR-」記者会見&完成披露試写会に登壇。ディーンが語学堪能ゆえに、外国人役の加藤が「試練を与えられた」と嘆いた。この日は、共演の草笛光子、阿部純子、御法川修監督も来場した。
本作は、石ノ森章太郎さんのコミック「HOTEL」が原作。1990年から放送されたTBSテレビドラマ版では、「姉さん、事件です」の名セリフと共に反響を呼んだが、本作では原作の四半世紀後の物語として、ホテル・プラトンの凋落と危機をオリジナル脚本で描く。
ディーンは「長いこと電波の届かない遠い所に行っておりまして、久しぶりに日本に戻って来ました。カメラの前に立つのは久しぶりなので、とても新鮮な気持ちです」と笑顔。プラトン再建のために総支配人として招かれたホテル経営のプロで、“ホテル座の怪人”と呼ばれる三枝役については、仕事でもプライベートでもホテルを転々とする生活のため、「ホテル文化は自分にとって縁が深い」と感じていることを明かしつつ、「ワクワクした、とても前向きな気持ちでの撮影の日々でした。ホテルのGMは実生活ではできないことなので堪能させていただきました」と充実した表情をのぞかせた。
一方、国内外のホテルを次々に買収する実業家で、一大ホテルチェーンを築くホテル王・周浩然(シュウ・ハオレン)役の加藤は「なんで僕が中国語をしゃべりまくらなあかん役を……。日本人がシンガポールに住み着いて、そこでホテル王になったのであれば中国語は少しでよかったんですね」と外国人役であることに恨み節。さらに「アジアで活躍するディーンくんは中国語が上手いのに、それにかぶせて僕がしゃべるという、とんでもない試練を与えられた役でした。お金持ちになるには、それなりの苦労があるんかな」と苦笑し、会場の笑いを誘った。
語学に関しては、コンシェルジュ・木下かすみ役の阿部も言及。「英語は練習の日々でしたが、ディーンさんに英語のコツを丁寧に教えていただいて、何とか演じ切れました」と感謝した。
作品にちなみ、ホテルに宿泊するときのこだわりを問われると、ディーンは「水圧が許せないんですよ。強すぎたり、弱すぎたり。そういうのを自分で調節したりします」と返答。そして、「(クレームは)何も言えないですよ。(本作に携わることで)働いている方々のいろんなことを察しちゃって……」とホテルマンに寄り添う気持ちも見せていた。(錦怜那)
「連続ドラマW HOTEL -NEXT DOOR-」(全6話)は9月10日より毎週土曜午後10時~WOWOWプライム放送(第1話無料放送)、WOWOWオンデマンドで配信(無料トライアル実施中)