“DC版ケヴィン・ファイギ”候補、ワーナーとの交渉決裂
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが、DC版ケヴィン・ファイギのような役割を務める人物として交渉を進めていた、ワーナーの元エグゼクティブでもある映画プロデューサー、ダン・リンが候補からはずれたようだ。Varietyが関係者からの情報として報じた。
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同サイトによるとリンは、DCに関わってからも、自身の制作会社ライドバックの存続を望み、同社の株式をワーナー・ディスカバリーが取得することを望んでいたが、条件面で折り合いがつかず。これを大きな理由として、交渉は物別れに終わったという。
ワーナーメディアとディスカバリーが統合したワーナー・ブラザース・ディスカバリーのCEOに就任したデイビッド・ザスラフは、ディズニーの下で成功したマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のように、ワーナー/DCにおける“ケヴィン・ファイギ”となる人物の起用を探している。
ワーナーで『LEGO(R)ムービー』『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』などのフランチャイズを生み出し、実写版『アラジン』も成功させたリンは、ワーナーがアドバイザーとして招聘している、ウォルト・ディズニー・スタジオの元会長アラン・ホーンとも近しい人物だけに、就任の可能性は高いかと見られたが、また新たな候補を探すことになりそうだ。この役割に就任した人物は、ザスラフの直属として、DC映画及びテレビシリーズの責任者となる。(西村重人)