池松壮亮が柳川で中国のスターと共演 『柳川』12月公開
『シン・仮面ライダー』(2023年3月公開)を控える池松壮亮が、中国のスターたちと共演した映画『柳川』が12月30日より公開されることが明らかになった。九州・柳川を舞台に、死や消失を受けて喪失感にとらわれた人々を描く物語で、ニー・ニー、チャン・ルーイー、シン・バイチン、中野良子、新音らが出演。12月16日より福岡で先行公開される。
本作は、『キムチを売る女』(2007)、『慶州 ヒョンとユニ』(2014)、『春の夢』(2017)などで知られる中国の名匠チャン・リュルの日本を舞台にした2本目の作品。前作『福岡』(2019)は、ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品された。中年になり自分が不治の病であることを知ったドンは、長年疎遠になっていた兄チュンを柳川への旅に誘う。柳川は北京語で「リウチュアン」と読み、2人が青春時代に愛した女性の名と同じだった。20年ほど前、チュンの恋人だったチュアンは、ある日突然、姿を消してしまった。誰にも理由を告げずに消えた彼女は今は柳川に暮らしているといい、2人はついにチュアンと再会する。
主演を務めるのは、『バーニング・ダウン 爆発都市』(2020)などの中国の人気女優ニー・ニー。チェン・カイコー監督・染谷将太主演『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』のチャン・ルーイーとシン・バイチン。日本から、池松壮亮、中野良子、新音らが出演している。
なお、本作の公開を記念して、チャン・リュル監督の近作『群山』(2018)、『福岡』(2019)も一部劇場で同時期に公開予定。(編集部・石井百合子)
映画『柳川』は12月30日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開、12月16日よりKBCシネマにて福岡先行公開