三山凌輝「出会えてよかった」中本悠太との『ハイロー』共演
BE:FIRSTのRYOKIとしても活躍する三山凌輝が、公開中の映画『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』での中本悠太(NCT 127 ・YUTA)との共演を振り返り、撮影の裏側を語った。
本作は、『HiGH&LOW』シリーズと高橋ヒロシ(「高」ははしごだか)の人気コミック「クローズ」「WORST」がクロスオーバーした映画『HiGH&LOW THE WORST』(2019)の続編。川村壱馬(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)ふんする花岡楓士雄が頭を張る鬼邪高の前に、エンジ色の学ランを着た“血の門”と呼ばれる瀬ノ門工業高校が立ちはだかる。瀬ノ門最強の男・須嵜亮を中本、瀬ノ門を束ねる最悪の男・天下井公平を三山が演じる。
中本悠太はびっくりするくらい良い人
同じ瀬ノ門メンバーということで、須嵜役の中本とは共演シーンが多く、ずっと一緒にいたといい、「本当にびっくりするくらい良い人。人間らしいというか、情熱的で“兄貴”って感じです。僕は友だちというか、親友みたいな感覚なところもあって。すごく頼れる兄貴でもあり、親友みたいな仲になったので、本当に出会えてよかった。ひとりの人として、すごく仲良くなった」と嬉しそうに目を輝かせる。
また、「目の前でがっつり見ていた、悠太くんと壱馬くんの喧嘩のシーンは今回の見どころです。人間の範疇を超える喧嘩の仕方をしているので、『高校生がけんかでその動きはしない』みたいなフェイントをかけるんです(笑)。見ていてなんかちょっと笑っちゃうぐらいカッコイイので、それを見てほしいです」と興奮気味に語る。
喫煙シーンの裏側
撮影は、監督と役について意見を交換しながら進めていったそうで、「お金を出すシーンでは、普通にお金を持ち上げて終わりだったのを、あえて仲間に投げつけるっていうのは自然とリハで出たんです。それを使おうか! みたいになって」と三山のアドリブが採用されることも。
天下井役で新たな一面を見せている三山だが、喫煙シーンでは「ギリギリまで手ブルッブル震えてました(笑)」と意外なエピソードを明かす。「初日だったので緊張しすぎて。後ろにガチでコワモテのみんながいて、なんで俺が先頭に立ってるんだ? と矛盾と腑に落ちない感情しかなくて(笑)。ちょっと苦戦したんですが、サボテン役のいく(永沼伊久也)さんがずっとリハでふざけてて、本番で僕にタバコをノールックで渡してきたんですけど、(タバコの方向が)逆で。監督にめっちゃ怒られるっていう。そのおかげで僕は緊張がほぐれました。緊張してるの俺だけじゃないのかな、と思いながら撮影できた」と振り返る。
派手なアクションが本シリーズ最大の魅力とも言えるが、「僕はずっと格闘技をやっていて、アクションがすごくやりたかったんですけど、役的に少なかったんです。だからもうちょっとアクションやりたかったなぁっていうことだけが心残り」とぽつり。「アーティストや踊ったりする方が多いので、みんな運動神経がいいんです。やっぱり見ていて、カンと運動神経、感性がいい。すぐモノにするし、カメラを考えた見せ方とかうまい!」と共演者たちを絶賛する。
本当の強さとは?
“本当の強さとはなにか”が熱く描かれる本シリーズ。三山にとって、本当の強さとはなにか。「信念を持つことかなと思います。信念を持ち、しっかり同意させたうえで人を巻き込む力みたいな。相手も認めて、自分も認められたうえで貫いていく信念みたいな。それを貫くためにする行動が大事」と力を込める。
また、友情も大きなテーマとなっている。三山自身は友情、友だちの定義について「難しいですけど、でも、僕は本当に人が大好きなので、基本的に良い人とはずっと関わってたい。知り合った人は大事にしたい。友だちの定義というよりは、知り合った人は全員大事にするべきかなと。そのぶん、相手も同じように思ってくれる人とはより親密になるだろうし。だから僕は基本的にオープンな感じです」と屈託のない笑顔を見せる。
自分のものにして表現する
演技の面白さについて、「自分じゃない人生を辿って、そのなかで自分の人生を共感させて役とつなげていって、自分のものにして表現する。自分じゃない人生を生きることができる。たぶんそれは役者が一番楽しい時間だと思うんです」と分析。そして、「自分が作品にも残れて、いろいろな人の背中を押すのか、生きる糧になるのか。作品によっての受け取り方が違うと思うんですけど。それができるところまで、パッケージで役者っていうのは素敵な職業」と言葉をつむぐ。
今後は、「逆に振り切ってサイコパスの役とかやりたいです。今回はちゃんと悪だけど、やっぱり人間なんです。だから自分の中で全然共感できるところもあったり。演じている時も『なんでこんなことしちゃうんだろう』を通り越しすぎて、これは感情をつくっちゃいけないんだ、みたいな役とかしてみたいです」と語っていた。(編集部・梅山富美子)