中本悠太の起用理由&魅力とは?『HiGH&LOW THE WORST X』P明かす努力し続ける姿
公開中の映画『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』で、本格的な演技に初挑戦&映画初出演を果たした中本悠太(NCT 127・YUTA)の魅力について、本作の小川江利子プロデューサーが語った(以下、本編の内容に触れています)。
NCT 127・YUTA、カリスマ感すごすぎ!『HiGH&LOW THE WORST X』場面カット
『HiGH&LOW』シリーズと、高橋ヒロシ(「高」は「はしごだか」が正式な表記)のコミック「クローズ」「WORST」のクロスオーバー作品『HiGH&LOW THE WORST』(2019)の続編となる本作は、鬼邪高全日制の頭をはる花岡楓士雄(川村壱馬)の前に、中本演じる最強の男・須嵜亮と、最悪の男・天下井公平(三山凌輝/BE:FIRST・RYOKI)率いる瀬ノ門工業高校が立ちはだかる。
次世代グローバルグループ NCT 127 のメンバーで、韓国を拠点に世界で活躍する中本の起用について、小川プロデューサーは「この作品になにかエンタテイメントの仕掛けを……と考えるなかで、海外アーティストとのコラボレーションは当初からイメージをしていました。そんななか、LDHがマ・ドンソクさんをはじめとした韓国アーティストとの取り組みを始めたことがきっかけで、多くの情報が入るようになり、そこで名前があがったのが悠太さんでした」と説明する。
「台本作成とキャスティングが同時に進行しており、元々本上に存在していた“須嵜”というキャラクターを、悠太さんに演じていただく方向で拡大させていきました。コロナ禍で、韓国から無事に来日できるかどうかも確証のないなかではありましたが、監督・作家含め、もう悠太さん以外の“須嵜”は想像できなかったと思います。そういう意味では、完成した台本での“須嵜”は、ほかの誰にも演じられない悠太さんの“須嵜”になっていると思います」と制作の舞台裏を明かす。
ケンカに強い“最強の男”だが、心には複雑なものを抱えている須嵜を繊細に表現した中本。「まだ高校生のころに渡韓され、韓国の厳しい芸能の世界で前線に立たれるまでには、きっと想像を絶する苦悩があったはずで、その悠太さんの背景を知った時に“須嵜”というキャラクターに通じるものがあるのではないか……と直感で感じました。が、悠太さんと撮影を共にするなかで感じたのは、前述のような重い空気感ではなく、誰にでも分け隔てなく接する優しさと類まれなるセンスの持ち主であるにもかかわらず、どんなにきついスケジュールのなかでも手を緩めることなく努力をし続ける姿でした」と中本の作品に向き合う姿勢を絶賛する。
また、「前述の通り、当初は“須嵜”というキャラクターと悠太さんの背負っているストーリーになにか近しいものを感じてはいましたが、実際はその“陰”の部分よりも、ラストシーンの須嵜からこぼれる柔らかい表情の方が、悠太さんご本人とリンクする部分だったように感じます」と分析する。
さらに、撮影を振り返り、「当時はコロナ禍で、撮影もかなり厳しい状況が続きましたが、今作の現場にいた全員が、悠太さんのそのひたむきな姿に勇気づけられていたように感じます」と中本“ひたむきさ”を称賛していた。(編集部・梅山富美子)