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まるで別人!『沈黙のパレード』ずん飯尾の名演話題

『沈黙のパレード』より飯尾和樹演じる定食屋「なみきや」の主人
『沈黙のパレード』より飯尾和樹演じる定食屋「なみきや」の主人 - (C)2022「沈黙のパレード」製作委員会

 東野圭吾のミステリーシリーズを福山雅治主演で連続ドラマ化した「ガリレオ」(2007・2013)の劇場版3弾となる『沈黙のパレード』(公開中)。いまだかつてないキャストの数も話題の本作だが、とりわけお笑いコンビ・ずんの飯尾和樹がまるで別人のようだと注目を浴びている。

【画像】普段のほっこりとした飯尾

 東野圭吾の累計1,500万部を超える人気小説シリーズ9弾の「沈黙のパレード」を原作とする本作。物語の軸となるのは、数年前から行方不明になっていた女子学生(川床明日香)の死体遺棄事件。容疑者として浮上したのは、天才物理学者・湯川学(福山)の友人である刑事・草薙(北村一輝)がかつて担当した少女殺害事件で完全黙秘を貫き無罪となった男・蓮沼(村上淳)。蓮沼は今回も証拠不十分で釈放され遺族たちが暮らす町に堂々と現れるが、年に一度の夏祭りのパレードの日に謎の死を遂げる……。

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 飯尾が演じるのは、殺害された女子学生の父・並木祐太郎。菊野商店街の定食屋「なみきや」を営む主人で、商店街の人々からの人望も厚い。歌手としての将来を約束されていた長女を奪われた哀しみ、無罪放免となった容疑者へのやり場のない怒りが渦巻いている。飯尾は8月末に行われた映画のプレミア・完成披露舞台挨拶の場で、西谷弘監督から「幸せだったものが脆くも崩れて悲しみを背負う役、高倉健さんのイメージで演じてください」と演出を受けていたと話していたが、本作ではトレードマークであるメガネを外し、終始シリアスな表情。被害者遺族としての一触即発の危うさ、そして残された妻と次女を守ろうとする父親としての貫禄も見せていた。
 
 SNS上では飯尾の演技が話題沸騰で、「飯尾さん演技すごい!」「目が離せなかった」「必見」「本気の飯尾さんヤバい」「普段とのギャップにびっくり」など多くの感想でにぎわっている。

 飯尾は2004年頃から俳優としても活動し、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017※商人役)や朝ドラ「半分、青い。」(2018※通販番組のプロデューサー役)にもゲスト出演。映画では星野源の主演映画『引っ越し大名!』(2019※姫路藩の家臣・高橋四郎役)、三谷幸喜監督のコメディー『記憶にございません!』(2019※耳がやけに大きい外務大臣役)、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2019※三宅卓也役)などに出演。近年ではドラマ「アンナチュラル」(2018)で演じた臨床検査技師・坂本誠役が話題に。ムーミンをこよなく愛し、毒舌の法医解剖医・中堂(井浦新)にビクビクする小心者の設定で、「MIU404」(2020)にも同キャラクターとして再び姿を見せていた。(編集部・石井百合子)

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