カルト宗教×奇病×悪魔…食人鬼に変貌した息子との逃亡劇『呪われた息子の母 ローラ』予告公開
シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2022にてプレミア上映される映画『呪われた息子の母 ローラ』の予告篇映像が公開された。
『呪われた息子の母 ローラ』は、シングルマザーとその息子の8年にわたる逃亡劇を描く物語。カルト教団から逃げ出し、息子のデイヴィッドと二人で幸せに暮らしていたローラは、ある日、寝ているデイヴィッドが何者かに囲まれている光景を目撃し、その日からデイヴィッドは謎の奇病に悩まされてしまう。回復しない息子を献身的に看病するローラだったが、ある夜、血まみれになった息子が横たわった大人の内臓を抉り出す姿を目の当たりにする。その後、次々と災難が降りかかるなか、ローラは封印していた自らの過去やある真実と向き合うことになる。
豹変してしまった息子デイヴィッドの母ローラを演じているのが、2018年から始動したリブート版『ハロウィン』シリーズで初代ヒロイン・ローリー(ジェイミー・リー・カーティス)の孫娘アリソンにふんしたアンディ・マティチャック。今作では、どんなことがあっても子どもを守ろうと奮闘する愛情深き母を熱演。子どもに対する穏やかな表情を見せたかと思えば、弱っていくデイヴィッドを抱え、必死の形相で追手から逃げ惑い、さらには覚悟を決めたような表情など、とある秘密を抱えた母親の心情の変化を巧みに表現している。
また、カルト教団から虐待を受けたという暗い子ども時代を過ごし、精神病棟に入ってたこともあるという母ローラ。捜査でも家に押し入られた形跡もなく、すべては彼女の妄想かもしれない、という不安感を煽るマティチャックの怪演が見どころとなる。
1968年に創設されたシッチェス映画祭は、スペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催されている映画祭。SFやホラー、サスペンスなどのジャンル映画に特化した世界三大ファンタスティック映画祭の一つであるとともに、国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭として知られている。「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション」は、シッチェス映画祭で上映された作品の中から厳選した作品を日本で上映するシッチェス映画祭公認の映画祭。今年で9回目で、東京はヒューマントラストシネマ渋谷と池袋HUMAXシネマズの2劇場をはじめ、シネマスコーレ(名古屋)、シネ・リーブル梅田(大阪)、アップリンク京都(京都)、CinemaKOBE(兵庫)にて開催される。(編集部・大内啓輔)