アレック・ボールドウィン、誤射事故犠牲者の遺族と和解 来年撮影再開
俳優のアレック・ボールドウィンさんが、昨年10月に主演映画の撮影現場で小道具の銃を誤射し、撮影監督のハリナ・ハッチンスさんが死亡した事故について、遺族と和解に至った。
ハリナさんは2021年10月、西部劇『ラスト(原題) / Rust』の撮影現場で、弾丸は入っていないと知らされたうえでボールドウィンさんに手渡されていた銃の誤射で亡くなった。
ハリナさんの家族は今年2月に、ボールドウィンさんや他の製作陣に対して、撮影現場で業界の基準違反があったとして訴えを起こしていたが、この度、全ての関係者がハリナさんの死を事故と考えているとして、和解が成立した。和解の具体的な内容は明かされていない。
『ラスト(原題)』は今後、ハリナさんの夫マシュー・ハッチンスさんが製作総指揮に加わり、全てのキャストが復帰する形で、2023年1月に製作を再開する予定だという。
Instagramの投稿でボールドウィンさんは「撮影監督ハリナ・ハッチンスさんの家族が起こした民事裁判が和解に至ったことを発表できることを嬉しく思います。この困難なプロセスを通じて、誰もがハリナの息子さんにとって最善を尽くしたいという思いを持ち続けてきました。悲劇的で辛い状況の解決に尽くしていただいた、全ての皆さんに感謝しています」とコメントしている。
またマシューさんは、妻の悲劇的な死の責任を問うことに「興味はない」と述べ、ハリナさんの「最後の仕事」に敬意を表したいとしている。声明でマシューさんは「私たちは、アレック・ボールドウィンと Rust Movie Productions, LLC を含むプロデューサー陣に対する訴訟について、和解に達しました。その一部として、私たちの訴訟は取り下げられるでしょう」と明かし「私が製作総指揮を務める『ラスト(原題)』の撮影は、2023年1月に主な出演者全員が復帰して再開される予定です」と発表。また「私は、(プロデューサーやボールドウィンさんと)非難し合ったり、責任の所在を追求することに興味はありません」と付け加えている。
「私たち皆が、ハリナの死は恐ろしい事故だったと信じています。私は、プロデューサー陣やエンターテインメントコミュニティーが一緒になって、ハリナの最後の仕事に敬意を表してくれたことに感謝しています」(BANG Media International)