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【ネタバレ】「相棒」残酷な真実に衝撃 右京の推理&薫のアクションも冴える

右京&薫がたどり着いた残酷な真実とは… - 画像は第3話より
右京&薫がたどり着いた残酷な真実とは… - 画像は第3話より - (c)テレビ朝日・東映

 ドラマ「相棒season21」(テレビ朝日系)の第3話「逃亡者 亀山薫」が26日に放送され、ようやく特命係に復帰した亀山薫(寺脇康文)が、あわや殺人罪で逮捕か!? という驚きの事件が描かれた。杉下右京(水谷豊)の洞察力と機動力によって解明した真実は、「残酷だ」「切ないお話でした」「このほろ苦さが相棒だなあ」と大きな反響を呼んでいる。(以下、ネタバレを含みます)

【画像】逃亡者として追われた亀山薫

 冒頭から、遺体の前で血の付いたナイフを手にした薫の姿が。そのまま逃亡した彼は容疑者とされてしまった。薫が運転免許試験場に異動させられていた当時(season2の第1~2話)に世話になった恩人・塩見(長谷川公彦)の死の真相を探っていたことを知った右京は、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)らをしり目に、独自の捜査を開始する。

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波岡一喜が演じた羽柴刑事(右) - (c)テレビ朝日・東映

 池袋中央署の刑事・羽柴(波岡一喜)の「(薫と同期だから)私情を挟まないとは限らない」という進言で、伊丹は捜査から外されてしまった。右京は「出戻りガメのせいでさんざんな目にあってますよ」と言う伊丹に調査を依頼。共闘した二人は、署内で起きていた覚醒剤横流し事件の犯人が羽柴で、隠ぺいのために塩見を手にかけたのではないかと疑うが……。

 一方の薫も羽柴に目をつけて、彼と接触した売人を追いかけ、格闘の末、横流し犯人は知らないという証言を得る。右京と合流した薫は、不正を行っていたのは実は塩見であり、その原因が息子の病気の手術費用を捻出するためで、塩見が自死したことを知った。薫は息子に、真実を明らかにすると約束していたのだが、真実は誰にとっても残酷なものだった。

 薫の恩人が実は犯罪を犯していたという苦い結末が、名作と名高いseason5第15話「裏切者」をほうふつとさせる今回のエピソード。この辛さ、皮肉さが「相棒」の味わい深さともいえるが、ようやく復活した右京&薫のコンビが早くも崩壊の危機か!? やっと着たフライトジャケットをもう脱ぐのか!? と視聴者はヤキモキさせられた。

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逃亡者になりながらも、真相解明のため奔走した薫 - (c)テレビ朝日・東映

 無事に元の鞘に収まったのは、右京の推理力と自由に捜査をして回れる機動力の賜物。しかも、右京が聞き込みに訪れた先にはことごとく薫が先回りしており、実は薫も優秀だということもわかる。逃げる薫の疾走姿が多く登場し、水に濡れながらの迫力のアクションシーンもあり、「14年ぶりなのに!」と寺脇の若さに感動する声も、SNS上で多く見受けられた。真相を解明するためとはいえ、伊丹が薫のために動いたのも、第2話の土下座に次ぐ胸アツシーンだった。

 そして、何よりも右京と薫の絆を改めて再認識した今回。何も言わずとも右京が真相を探り当ててくれることを信じていた薫と、本当に真実を解き明かした右京の阿吽の呼吸は見事だ。「少しは君に振り回されたこっちの身になってくださいね」と右京が語るのも、お互いへの信頼があってこそだろう。「ふだんから薫を振り回している右京がそれを言うか!?」とツッコミたくなるファンも多いかもしれないが、二人の絆の熱さと確かさは、間違いなくそこにある。(文・早川あゆみ)

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