園子温監督、ステルス復帰報道に声明「極めて不正確」
今年4月に性加害を報じられた園子温監督が、12月公開の映画『もしかして、ヒューヒュー』(安川徳寛監督)の脚本で“ステルス復帰”すると伝えられたことを受け、7日付で声明を発表した。
今月7日、Smart FLASH は園監督が「山本孝之」という偽名で同作の脚本に参加していると報じた。さらに同作が文化庁の助成金を受けていることも明かしていた。
園監督は「今回『FLASH』で配信された記事に関しまして、お騒がせをしておりますことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪すると、「しかし、12月公開の映画作品『もしかして、ヒューヒュー』におきまして、私があたかも脚本を務めていることを隠してステルス復帰するかのように報道されている、今回の内容は改めて不正確だと考えております」とコメント。
「この作品の脚本につきまして、私が原案を作成したのは事実ですが、それをもとに監督を務める安川氏が書きあげたものになります。私が脚本として実名ではなく山本孝之というペンネームを使用したのは、上記のとおり安川氏との共作であり私が単独で作成したものではないこと、さらに、脚本として『園子温』という名が公表されることで、作品に他の園作品と同様の色がつくことを避け純粋に作品を演技を楽しんでもらいたいという思いからです」と説明した。
また、文化庁の「ARTS for the future!」(以下、AFF)事業により、助成金を受けたという同作だが、昨年12月に撮影されたもので、もともと園監督がメガホンを取る予定だったが安川監督に変更。それについては撮影前の昨年11月時点でAFF側に伝えてあり、「AFFから助成金を受けた映画につきましては、2022年中に一度上映しなくてはならないというルールがあるため、これまで関係者において上映に向けた準備を進め、この度12月にこの作品を上映する運びとなったものです」とした。
今年5月には週刊女性による性加害報道について「裁判の中で、記事の内容が事実でないことを明らかにして参りたい」と宣言していた園監督は「にもかかわらず、『禊がすんだとは思えない』『多くの女優が泣いてきたのは事実』『謝罪をして過去の清算をすべき』などと、あたかも週刊女性の記事の内容が事実であるかのような前提で話題として蒸し返していることは、私の名誉を不当に毀損するものであると考えております」と反論した。(大倉雅人)