楠大典、吹き替えを務める『ブラックアダム』『シャザム!』のマルチバース化「どうしよう…」
ドウェイン・ジョンソン主演のヒーロー映画『ブラックアダム』DCユニバース特別イベントが25日、千葉・幕張メッセで行われた「東京コミコン2022」内のステージイベントとして行われ、楠大典、内田真礼、榎木淳弥ら声優陣が見どころについて語った。この日は東海オンエア(しばゆー、としみつ)、有村昆、杉山すぴ豊も来場した。
【画像】楠大典、内田真礼、榎木淳弥、豪華声優陣が登壇!イベントの様子
世界74か国でオープニング、ナンバーワンの大ヒットを記録している本作は、5,000年の眠りから目覚め規格外のパワーで暴れ回る破壊神・ブラックアダムを巡るストーリーが展開するアクション超大作。多くの作品で、ドウェイン・ジョンソンの吹き替え声優を担当している楠は「これを収録するにあたって、最初は超セキュリティーが厳重な部屋で一回観て。そのあと別室で収録を行って、そこでも観る。最後は試写会でみんなと一緒に観るんですが、大画面で観ると迫力が違う。だからこれは絶対に映画館で観てください」とアピール。その言葉に内田が「わたしそんなにセキュリティー厳しくなかった」と続けると、榎木も「僕もそんなに」とコメントし、会場は大笑い。だが「あれは厳しかったの!」とたしなめる楠の言葉に、二人とも「もしかしたら厳しかったのかな」と思い直すひと幕もあった。
一方、本作でアトム・スマッシャー役の声優を務めた榎木は「僕は昔、プロレスラーになりたくて。ロックさまということでずっと見てきたので、逆に俳優をされているのが新鮮。大画面で観るドウェイン・ジョンソンの肉体は、肩の筋肉がすごくて。でもブラックアダムの発言がかわいいから。大きい身体にピュアな心が宿っているのがすごく魅力的」と振り返る。
本作から、DCの世界でほかの物語とつながるマルチバース化が始まることとなる。アメコミライターの杉山も「DCといえば、バットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンでしたが、今回、スーパーヒーロー軍団のJSA(ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ)などいろんなヒーローが出ます」と語り、さらに「注目は『ザ・フラッシュ』という映画なんですけど、DCのマルチバースを大きく変えていく。榎木さんがほかの映画会社で吹き替えをやられたヒーローがマルチバースでとんでもないことになっていましたけど、ああいうことがDCでも起こってきて。大きく変わっていくことになります」と説明。スパイダーマンについて遠回しに説明する姿に、思わず榎木が「言いにくそう」と笑ってしまう場面もあった。
さらに「DCヒーローは、ひとつの世界観でくくるよりも、一個一個のヒーローを大事にするという考え方をしていたんですが、今後はそれをマルチバースでつなげて。どんどん見せていこうということになる。たぶんJSAとかブラック・アダムとか出てくることになるし、先ほど楠さんが自分だけセキュリティーが厳しかったとおっしゃっていたんですが、それはそのはずで。セキュリティーがかかるくらい大変なことが起きるんですよ」と今後の展望について解説した。
その中で、楠はひとつ懸案事項があったという。2019年の『シャザム!』に、主人公が預けられた施設を経営している役の吹き替えで参加したのだ。「実はその時に『ブラックアダム』をやることは知っていたんです。だから『シャザム!』に出たら、もう出られないんじゃないかと。今度続編がやるんですけど、そこにも彼は出てくるんですよね。どうなるのかなと。そこにブラックアダムが出てきたらどうしようと。それもマルチバースなんですけど」と切り出しつつも、いざとなったら「頑張りますよ」と決意を新たにしつつも「これからもDCユニバースを盛り上げましょう!」と会場のファンに向けて呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)
『ブラックアダム』は12月2日より全国公開