『グレムリン』から38年…ビリーを演じたザック・ギャリガンの現在は?
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めたブラックコメディー映画『グレムリン』が16日に金曜ロードショー(日本テレビ系、よる9時~10時59分)で放送される。本作に主演したザック・ギャリガンのキャリアに再注目してみたい。
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1964年、ニューヨークに生まれたザック。高校卒業後にコロンビア大学へ進学すると、1982年頃からテレビドラマに出演するなど、役者としてのキャリアをスタートさせた。映画にも出演し始めた1984年に『グレムリン』で一躍注目を浴びた。
ジョー・ダンテが監督した『グレムリン』で演じたのは、主人公のビリー・ペルツァー。発明家である父親から中華街で買った“モグワイ”という不思議な生き物をプレゼントされたビリーは、“ギズモ”と名付けて可愛がるようになる。だが、モグワイを飼うためには守らなくてはならない3つのルールがあったが、ビリーがそのルールを破ってしまったことでいたずら好きの“グレムリン”が増殖し、街中が大パニックに……その続編となる『グレムリン2/新・種・誕・生』が1990年に公開。ダンテ監督とケイトを演じたフィービー・ケイツと再びタッグを組んだ。
だが、映画やテレビドラマなどへの出演はあるものの、今なお『グレムリン』での印象が強いザック。同作での成功後も、両親からの要望もあってコロンビア大学に通うためにハリウッドを離れており、ザック自身はそのことが伸び悩んだ一因だと振り返っている。ハリウッドに戻ったのは1988年のこと。ちなみに『バック・トゥ・ザ・フューチャー 』(1985)のオーディションにも参加していたという。
出演作として隠れた人気があるのが『ワックス・ワーク』(1988)というホラー・コメディー。フランケンシュタイン、ドラキュラ、狼男、ミイラ男といったモンスターなどが勢ぞろいする豪華ぶりで、SFXを駆使した演出も見どころ。ザックは蝋人形の館を訪れた5人の仲間たちの一人である主人公を演じた。低予算ながら愛好家も多く、1992年には続編も製作されている。
日本でも近ごろ公開された作品としては、少女の妄想から生まれた悪魔「バッド・キャンディ」が引き起こすハロウィンの惨劇を描くホラー『ハロウィン・ナイト』(2020)がある。還暦近くなり、すっかり渋く鳴った姿を見せている。また、昨年にはマウンテンデューをギズモががぶ飲みするキュートな姿を披露するコマーシャルに出演したことも話題になった。
ほかにも、映画『グレムリン』の前日譚を描くアニメシリーズ「グレムリンズ:シークレッツ・オブ・ザ・モグワイ(原題)/ Gremlins: Secrets of the Mogwai」も待機中。今年開催のアヌシー国際アニメーション映画祭で最初のエピソードがプレミア上映されたが、国内での配信など続報が待たれるところ。
ちなみに私生活では、38歳のときにタワーレコードでディープ パープルのCDを万引きした容疑で逮捕されるなどのトラブルもあったザック。2005年には結婚もしたが、2010年に離婚している。(編集部・大内啓輔)