吉岡秀隆、コトーとして「白衣を着るのはこれきり」高橋海人に継承を希望
吉岡秀隆と King & Prince の高橋海人が16日、都内で行われた映画『Dr.コトー診療所』初日舞台あいさつに登壇。吉岡は高橋に本作を継承してほしいという思いを打ち明けた。この日は、柴咲コウ、大塚寧々、生田絵梨花、富岡涼、泉谷しげる、筧利夫、小林薫、中江功監督も来場した。
本作は、山田貴敏の人気コミックを原作にしたドラマ「Dr.コトー診療所」のシリーズ初となる劇場版。19年前に日本の西端にある志木那島にやってきたコトー先生こと五島健助(吉岡)と彼に信頼を寄せる島民、コトー先生を支える人たちの深い絆が描かれる。
吉岡は「僕が五島健助として白衣を着ることはこれっきりなので、こうしたスクリーンで観ていただいて、吉岡は幸せです」としみじみ。23歳の時にドラマ版がスタートした柴咲は「独り立ちしていく子どもを見送る親のような気持ちで、今までにない感覚だなと思っています」と思い入れのある作品の公開を迎えた素直な思いを吐露した。
作品の魅力を問われると、吉岡は「継承だと思います」と答え、「剛洋くんだったり、判斗先生だったり……」と富岡演じるコトー先生のような医者を志す原剛洋と、高橋演じる新米医師・織田判斗の名を挙げる。そして、「だから僕は、次は海人くんに任せて『Dr.ハント』の作品をいちお客さんとして観たいと思っています」と希望した。
高橋は「今は荷が重いなという感覚ですけど、継承ということで、いただいたタスキを堂々と掲げて、作品のトップとしていられるような俳優さんになりたいと思っているので、これからも頑張りたい」と意気込み。意外にもすんなり受け入れたため、MCが「継承していくぞ! という宣言になっていたんでしょうかね」と確認すると、高橋は「そう受け取っていただければ」と返答。吉岡は「判斗先生のシャウトで涙があふれました。本当に素晴らしかった。あとはお任せします」と高橋の芝居も称賛し、作品を委ねた。
中江監督も高橋について「素晴らしかったです。海人、ブラボー! 高橋海人じゃないと織田判斗はできなかった」と絶賛。高橋は「ドッキリじゃないですよね。ありがとうございます」と頭をかいて照れながらも大喜び。続けて、「アイドルでずっとやっていて、デビューしてからやっと映像の作品に出させていただけて、芸能界ってまだこんな素敵なところがあるんだと知りました」と芝居に魅了されていることを明かし、「そこから頑張ってやっていきたいと思っていたので、その言葉をいただけて手が震える限りです。生きていてよかったです」と感激に浸った。(錦怜那)