竹野内豊、コロナ禍で誕生した月9ドラマ映画化に感慨 「想像もつかなかった」
竹野内豊が20日、都内で行われた『映画 イチケイのカラス』(2023年1月13日公開)の完成報告会に登壇し、コロナ禍で誕生したという月9ドラマの劇場版が完成したことに感慨をにじませた。この日は、黒木華、斎藤工、山崎育三郎、向井理、小日向文世、田中亮監督も来場した。
本作は、浅見理都のコミックを原作にした2021年放送(フジテレビ系4月クール)の月9ドラマ「イチケイのカラス」の劇場版。イチケイこと東京地方裁判所第3支部第1刑事部に在籍するも、今は岡山県瀬戸内へ異動した裁判官の入間みちお(竹野内)と、他職経験制度のもと弁護士として隣町で働く坂間千鶴(黒木)が、史上最年少防衛大臣にまつわる傷害事件の真相に迫る。
竹野内は「連続ドラマの撮影中は、まさか映画化するとはスタッフもキャストも想像もつかなかったことですので、今この場に立てていることは、ドラマを観て応援してくださった皆さんのおかげだと思って、有り難いと感謝しています」と胸中を吐露。
ドラマの撮影は、新型コロナウイルスの影響で「いろんな状況が落ち着いていない時期」だったため、「無事に最終回までたどり着くことができるのか……という緊迫感みたいなものが常に現場にあった」というが、「レギュラーメンバーは和気あいあいとしていたので、そういう中でも現場の空気はよかった」と振り返る。
そんなドラマ撮影から約1年半後の映画撮影。竹野内は「また役に戻れるかなぁという不安はあったんですけど、わたしがクランクインした時は(ドラマでも恒例の)野球場のシーンだったので、黒木さんの声を聞いたら一発で記憶が戻った感じ」とにっこり。黒木も「舌が追いついてこない」という“まくしたてる台詞”が気がかりだったそうだが、「みちおさんと会うことで、だんだん感覚が戻ってきました」と安どの表情を見せた。
本作の撮影は、第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』の撮影監督・四宮秀俊が務める。竹野内は「映像が本当に綺麗」と絶賛すると、「ドラマよりスケールが大きくなり、エンターテイメントとして多くの方々に楽しんでいただける作品になったと思います」と渾身作をアピールした。(錦怜那)