仮面ライダーリュウガ&ナイト&王蛇の同時変身は一発勝負…龍騎キャストが『ギーツ×リバイス』裏話披露
20周年を迎えた特撮ドラマ「仮面ライダー龍騎」の須賀貴匡、松田悟志、萩野崇が、29日に都内で行われた劇場版『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』(公開中)の「龍騎ナイト」に出席し、劇中で披露した三人同人変身の裏話を明かした。この日は、監督の柴崎貴行(崎はたつさき)、東映の武部直美プロデューサーも来場した。
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放送中の「仮面ライダーギーツ」と、8月に最終回を迎えた「仮面ライダーリバイス」がクロスオーバーした本作。ライダー同士が戦い合う新たなゲーム「デザイアロワイヤル」の最強の刺客として、仮面ライダー龍騎&リュウガ/城戸真司(須賀)、仮面ライダーナイト/秋山蓮(松田)、仮面ライダー王蛇/浅倉威(萩野)が登場している。
映画上映後、満員の客席を見渡した須賀は「入ってきて本当にビックリしたんですけど、こんなにたくさんの人に集まっていただき、感謝しています」と感激の表情。松田も「たくさんの方に来ていただけて、楽しんでいただけているんだと思うと本当に感無量です」と続けると、萩野も「年の瀬でお忙しいところ『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』を大スクリーンで観ていただいて、この後の『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL(エピソード ファイナル)』も楽しんでください」とご機嫌な様子で観客に呼びかけた。
劇中では、ギーツ&リバイス&龍騎の新旧ライダーがサッカースタジアムに集結し、同時変身するシーンが登場する。同シーンの裏側について、萩野が「(撮影場所の)カシマサッカースタジアムってすごいんですよ。テストの時もピッチに入れないので、芝の外でやっていたんです」と切り出すと、松田も「芝生が荒れないように、できるだけ僕らが入る回数を減らすということで、芝生の横でテストをしたんです」と述懐。「でも、ピッチのド真ん中まで歩いていく道のりは最高でしたよね?」と呼びかけると、他の二人も「本当に良かったよね」とかみ締めるように返答し、萩野は「一発勝負だったので、ワクワクしましたね」と笑顔を見せた。
さらに、武部Pが「ちょうど、その日が須賀くんの誕生日で感慨深かった」と続けると、須賀も「ありがたかったです。若い子がわんさかいる中で、誰だという感じですから。恐縮しました」としみじみ。「いい年の取り方をしているよね。(ツムリ役)青島心ちゃんなんか、自分の出番が終わっても、龍騎の先輩のお芝居が見たいと言って残ってくれてましたからね」と武部Pが明かすなど、若手からも一目置かれている存在だったことが明かされた。
そんな流れから、司会の篠宮暁(オジンオズボーン)のリクエストにより、会場で三人が同時変身を生披露することに。「ここまでお願いして、効果音がないんですか?」という萩野の指摘で、急きょ篠宮が効果音を担当し、「キーン、キーン~」という篠宮の効果音と共に三人が「変身!」とポーズを披露。しかし、萩野の変身ポーズは腕を回すため、ワンテンポ遅れてしまい「全然合わない!」「20年たっても全然解消できない!」と三人は大笑い。「今度は30周年で合わせよう」という提案に、会場から大きな拍手がわき起こった。
三人とは長い付き合いの柴崎監督。「監督って好き勝手やってるように思われるかもしれないですが、実はプロデューサーとか、いろいろな人のワガママをまとめる役なので、孤独なんです。でも、三人がいる時は安心して観ていられるので、本当にラストだけでないけど、こちらは涙が出そうなくらい」と告白すると、「おお!」「うれしいな!」と沸いた三人。さらに監督は、「僕はファン第1号という感じで座っているので、そういう気持ちはありますね」としみじみ語っていた。(取材・文:壬生智裕)