「今際の国のアリス」弓の名手ヘイヤが人気!恒松祐里キャスティングの理由は?
山崎賢人と土屋太鳳がダブル主演を務めるNetflixドラマ「今際の国のアリス」シーズン2(全世界独占配信中)で恒松祐里演じる新キャラクターのヘイヤ(※山崎賢人の「崎」はたつさきが正式表記)。華奢な見た目とは裏腹に、義足で弓を武器に戦う体当たりのアクションシーンが注目を浴びている(※一部ネタバレあり)。
本作は、麻生羽呂のコミックを『図書館戦争』『キングダム』シリーズの佐藤信介監督が実写化したサバイバルドラマの続編。2020年12月より配信されたシーズン1に続き、先ごろ配信開始となったシーズン2も90か国でTOP10入りし、9か国で首位を獲得する反響を呼んでいる。ある日突然、命を懸けた“げぇむ”に強制参加させられる謎の世界“今際の国”に放り込まれた人々が元の世界に戻るべく奔走するストーリーで、シーズン2ではアリス(山崎)、ウサギ(土屋)らが過酷さを増していく“げぇむ”をクリアしながら、“今際の国”の正体に迫っていく。
映画『凪待ち』(2019)、『タイトル、拒絶』(2020)などで注目を浴び、昨年はNetflixシリーズ「全裸監督2」や朝ドラ「おかえりモネ」などで話題を呼んだ恒松。今年はホラー映画『きさらぎ駅』で主演を務め、着実にキャリアアップしつつある恒松が、本作ではハイレベルなアクションに挑戦した。演じるヘイヤは、シーズン2の5話から登場。元の世界では弓道部の高校生で、母親との確執が原因で心がすさんでいる。訪れたスタジアムで突然始まった“げぇむ”「かまゆで」で足を失うも生きることには貪欲で、義足をつけて弓矢を手に迫りくる敵と死闘を展開。一体このパワーはどこからきているのかと思わせる強靭な精神力があり、ネット上では、その勇姿が「かっこいい」と話題に。寡黙で男気あふれる元自衛官アグニ(青柳翔)とのコンビネーションも好評だ。
アクション監督の下村勇二いわく、恒松はクランクインの3か月前からトレーニングを開始。「義足でかつ弓矢使いということで、制約もありながらのアクションは大変だったと思います。恒松祐里さんは初めてのアクションでしたが、練習では未完成だった動きも、本番では素晴らしい動きと演技をされていました」と賛辞を贈る。
恒松はオーディションで選ばれたといい、佐藤監督は起用の理由について「ヘイヤはオーディションで選びました。高校生だけどファンタジーにも入っていける説得力も持ち合わせていてほしかった。恒松祐里さんはオーディションでお芝居をしてもらったときに、僕らが求めていたヘイヤ像をはみ出すぐらいのパワーがありました。オーディションが終わった後も忘れられなくて、お願いすることにしました。どんな世界観にあってもパッションをむき出しにできる人だったので、恒松さんを“今際の国”に置いたらどうなるんだろう、置いてみたいと思わせてくれた人でしたね」と語っている。
スタジアムが地獄絵図と化す「かまゆで」のほか、物語の終盤で展開される渋谷109周辺での肉弾戦では、ヘイヤが狭い路地裏を軽やかに、縦横無尽に動き回り、キレのあるアクションを披露している。(編集部・石井百合子)