湯浅政明『犬王』アニー賞2部門にノミネート 最多は『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
現地時間17日、アニメ界のアカデミー賞とされる第50回アニー賞のノミネーションが発表され、湯浅政明監督の『犬王』(2022)が長編インディペンデント作品賞と脚本賞(野木亜紀子)にノミネートされた。
古川日出男の「平家物語 犬王の巻」を原作とする『犬王』は、室町の知られざるポップスター・犬王から生まれた物語をイマジネーション豊かに描くミュージカル・アニメーション。湯浅監督作の長編インディペンデント作品賞ノミネートは、『きみと、波にのれたら』(2021)以来2度目。同賞を受賞した場合、2018年の『未来のミライ』に次ぐ快挙となり、脚本賞受賞の場合は、宮崎駿監督の『風立ちぬ』(2013) 以来となる。
最多は鬼才ギレルモ・デル・トロ監督が手がけたNetflix映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』の9ノミネートで、作品賞候補にはディズニー&ピクサーの『私ときどきレッサーパンダ』や、『シュレック』シリーズのスピンオフ続編『長ぐつをはいたネコと9つの命』が入った。授賞式は、日本時間2月26日にアメリカ・ロサンゼルスのUCLAロイス・ホールで行われる。(編集部・倉本拓弥)
第50回アニー賞作品賞のノミネーションは以下の通り
作品賞
『私ときどきレッサーパンダ』
『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
『長ぐつをはいたネコと9つの命』
『ジェイコブと海の怪物』
『ウェンデルとワイルド』
長編インディペンデント作品賞
『シャーロット(原題) / Charlotte』
『犬王』
『リトル・ニコラス、ハッピー・アズ・キャン・ビー(原題) / Little Nicholas, Happy As Can Be』
『マーセル・ザ・シェル・ウィズ・シュー・オン(原題) / Marcel the Shell With Shoes On』
『エルマーのぼうけん』