「どうする家康」伏線か?柴田勝家が秀吉蹴るシーン話題
松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜、NHK総合で夜8時~ほか)の第4回(1月29日放送)から登場した武将・柴田勝家。同エピソードでは、同じく初登場となった木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)とのあるシーンが注目を浴びた。
江戸幕府初代征夷大将軍・徳川家康の生涯を、「コンフィデンスマンJP」シリーズや映画『レジェンド&バタフライ』(公開中)などの人気脚本家・古沢良太が描く本作。第4回「清須でどうする!」では、松平元康(松本潤)が織田信長(岡田准一)と12年ぶりに再会を果たすさまが描かれた。勝家(吉原光夫)と藤吉郎(ムロツヨシ)が登場したのは、元康が信長の待つ尾張の清須城へ赴いたときのこと。宿所として用意された屋敷で元康一行をもてなしたのが、世話係の藤吉郎だった。勝家に「猿」と呼ばれており、藤吉郎は「へいへいへーい!」と陽気に現れると、かごに入れたみかんを元康らに配って回った。
一度は立ち去ろうとした勝家だが、おもむろに振り返ると背後から藤吉郎を蹴り倒した。元康はドン引きの様子で「なぜ蹴飛ばしていかれたのじゃ……」と困惑。一方、藤吉郎はけろりとした表情で「蹴飛ばしたいときに蹴飛ばしていただくのも猿めの喜びでごぜえます。おめえ様方も蹴飛ばしたいときに蹴飛ばしてちょうだいまし」と尻を突き出した。
過剰なまでに腰が低く、早口でまくしたてる藤吉郎は一見、人当たりがよさそうに見えるが「目が笑っていない」とその表情に戦慄する視聴者も多数。また信長死後の勝家と藤吉郎の史実をふまえると、勝家が藤吉郎を足蹴にするシーンを「伏線」とみる声も上がっており、なおさら藤吉郎の笑顔を恐ろしく感じるようだ。
「体は熊のように大きく、声は柱を壊すほどデカい」柴田勝家を演じるのは、元劇団四季の団員でミュージカル「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン、ジャベールをはじめ、数々の舞台で活躍してきた吉原光夫。2017年公開の実写映画『美女と野獣』では舞台で演じたガストンの日本語吹替え声優を務めた。朝ドラ「エール」(馬具職人・岩城新平役)も話題を呼び、映画では原田眞人監督の『燃えよ剣』『ヘルドッグス』などに出演。『ヘルドッグス』ではヤクザ組織の会長秘書を演じ、「趣味はオペラ。高い戦闘能力と高い歌唱力がウリ」という設定だった。(編集部・石井百合子)