「ガンニバル」謎の存在“あの人”起用秘話 柳楽優弥と同時期に決まっていた
実写ドラマ「ガンニバル」で異様な存在感を放つ“あの人”のキャスティングと造形について、昨年11月末から12月頭にかけてシンガポールで開催された「ディズニー・コンテンツ・ショーケース 2022」に出席した、片山慎三監督が現地で語った。
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「ガンニバル」は、二宮正明の人気コミックを柳楽優弥主演で実写化したヴィレッジ・サイコスリラー。とある理由をきっかけに、外界から閉ざされた供花村(くげむら)に駐在として左遷された警察官・阿川大悟(柳楽)が、「人が喰われているらしい」との噂が流れる村の異常性に気づいていく。
第2話のラストシーンで強烈なインパクトを残した“あの人”は、供花村を支配する後藤家が恐れる謎の存在。物語のキーパーソンとして、度々登場している。その正体は、リアリティー番組「バチェロレッテ・ジャパン」にも出演した身長195センチの人気モデル・澤井一希だ。
片山監督によると、澤井の起用はかなり前から決定していたという。「“あの人”に関しては、柳楽さんや吉岡里帆さん(阿川有希役)と同時期にキャスティングしていました。2メートル近い男性に特殊メイクを施そうという作戦を考えていたので、型取りやテストなど試行錯誤を重ねました」
“あの人”の特殊メイクは、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』『シン・ゴジラ』も参加した特殊メイクアーティスト・JIROが担当。デザインからマスク製作に約2か月を費やし、実際に特殊メイクを施す際には4時間かかった。細部に至るまで、スタッフのこだわりが見られると、片山監督は語る。「下の歯がグッと前にでているのですが、それがあるかないかでも(見た目が)変わってくるので、目の色のCGなども含めて細部まで作り込んでいます。角度によって身長も大きくなっていたりするので、ぜひ見てもらいたいです」
特殊メイクで爽やかなイメージを封印し、得体の知れない恐怖を醸し出す“あの人”を演じた澤井。「想像を遥かに超えるあの人が映っていて、驚きと感動がありました。本当に大変だったと思いますが、特殊メイクの皆さんが長時間かけて完璧に作り上げてくださったので、凄く自信を持ってあの人になれました」とオフィシャルコメントで振り返っている。(編集部・倉本拓弥)
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