生田斗真主演『渇水』公開日が決定!門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子ら新キャストも
生田斗真が主演を務める映画『渇水』の公開日が2023年6月2日に決定したことが明らかになった。あわせて新たに7名のキャストも発表された。
『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』『死刑にいたる病』などを監督した白石和彌がプロデュースを手掛ける映画『渇水』。1990年に第70回文學界新人賞を受賞した河林満の同名小説を原作に、水道料金を滞納する家庭の水を日々とめて回る業務に就く水道局員の岩切俊作(生田)が、二人きりで家に取り残された幼い姉妹と出会い、生の希望を取り戻していく姿が描かれる。監督は高橋正弥。劇中の音楽を向井秀徳が担当する。
今回、新たにキャストとして発表されたのは門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子、山崎七海、柚穂、宮藤官九郎、池田成志の7名。門脇が姉妹の母親である小出有希、磯村が岩切とともに停水に回る同僚の木田拓次、尾野が岩切の妻で息子を連れて実家に帰ったきりの和美を演じるほか、姉妹役をオーディションで選ばれた山崎と柚穂が務める。また、宮藤が水道料金滞納者の伏見、池田が水道局料金課の佐々木課長を演じる。
特報映像とティザービジュアルも公開。特報映像では、水不足の深刻化を伝えるニュースの音声と共に照りつける太陽を見上げる岩切(生田)と同僚の木田(磯村)が水道料金を滞納する家庭を訪れ、水道をとめて回る様子が映し出される。そして、岩切が家に残された幼い姉妹と出会い、その真っすぐな瞳に葛藤を覚える様子も見ることができる。ティザービジュアルは物憂げに俯く岩切にふんした生田の表情が印象的な仕上がりとなっている。(編集部・大内啓輔)
キャストのコメント
・門脇麦(小出有希役):母親の役というだけでまだ想像がつかない部分も多く、その役を遠く感じるものですが、さらにさらに遠い、私には理解が困難な役を皆様に支えていただきながら自分なりに手繰り寄せて演じました。 きっと今もどこかに存在する姉妹のお話です。 聞き飽きた綺麗事かもしれませんが、優しい世の中になってほしいと、演じながら改めて強く願う作品でした。
・磯村勇斗(木田拓次役):脚本をいただいて読んだときに、この作品に参加したいと強く思いました。水道局員を軸に、僕たちのライフラインである「水道水」を通して社会問題に切り込み、そこで出会う人々の葛藤に、僕は惹かれました。人の心も渇いていく世の中で、何か生きる希望を届けられたらと思います。
・尾野真千子(岩切和美役):とても気持ちが歯痒くなる映画です。台本を読んだ時それぞれの気持ちがチクリチクリと刺さってポロポロと泣きました。観てくださった人の心にも刺さりますように。
・山崎七海(小出恵子役):オーディションが決まった時は本当にびっくりしました。何度もオーディションを重ねて小出恵子を知っていくうちに、どんどんこの役が好きになっていって。なので参加出来た事が嬉しさでいっぱいでした。 岩切との出会いで姉妹が変わっていく、普通の姉妹とは違うけどどんな時でも助け合って生きていく姉妹を見てもらいたいです!
・柚穂(小出久美子役):この作品は初めての長期間の撮影でしたが、現場の人や出演者の人がとても優しく仲良くしてくれたので、自然に「久美子」になることが出来ました。私にはお姉ちゃんがいないので、本当にお姉ちゃんが出来たみたいで嬉しかったです。 ぜひ「渇水」をたくさんの人に観てもらいたいです。
・宮藤官九郎(伏見役):「最初に水道をとめられる役は宮藤さんしかいないと思ってた」と力説された時には戸惑いましたが、 高橋監督には数々の現場でずいぶん助けられましたので、俺でよければ水道止めて下さいと快諾しました。 とても切なく過酷な物語ですが、社会の理不尽を描くだけでは終わらない希望の光が見えた気がしました。 公開おめでとうございます。
・池田成志(佐々木課長役):天候不順な時に天候不順な題材を撮るって、ホント世の中ままならないよなぁとか思いながら撮影に臨みました。短い期間の撮影でしたが、何か明確なようで、明確ではないものを演じる、難しさみたいなものを感じました。映画経験をもっと積みたいです。かなり結構前から知ってる斗真君と、初めて仕事したのも嬉しかったです。