神木隆之介、朝ドラ「らんまん」高知ロケで感激！広末涼子も「第二の故郷にして」
俳優の神木隆之介が7日、2023年度前期の連続テレビ小説「らんまん」（NHK総合ほかにて4月3日より放送）の第1週試写会に来場し、高知での撮影について語った。この日の会見には、神木ふんする主人公・槙野万太郎の子ども時代を演じる森優理斗、万太郎の母ヒサ役の広末涼子、万太郎の祖母・タキ役の松坂慶子、制作統括の松川博敬プロデューサーも来場した。
神木が主演を務める連続テレビ小説の第108作「らんまん」は、日本の植物学の父と呼ばれる牧野富太郎をモデルにした作品。牧野の生涯を再構成し、愛する草花と向き合い続けた植物学者の波乱万丈の物語が描かれる。神木が主人公の槙野万太郎、浜辺美波が万太郎の妻となるヒロイン・寿恵子を演じる。語りは宮崎あおいが担当する。
子ども時代が描かれる1週目の試写終了後、会場に登場した神木。「1週目の撮影には関わってないので、ドラマを拝見して、始まるんだなという思いです。（主人公の子ども時代を演じる）森くんの草花を見ている姿が愛おしくて、僕が演じる万太郎の草花を見る姿勢や表情を参考にさせていただきました」とあいさつ。「もうすぐ放送となりますが、皆さまの日常の一部になるような、なじみのある作品になればいいなと思います」と意気込んだ。
神木のクランクインは高知県の伊尾木洞から。「その時もごあいさつさせていただいたんですが、めちゃくちゃ歓迎していただき、県庁でも拍手で迎えていただきました。まだ1日しか撮影できてなかったのに、いいのかなと思いました」と笑いながら振り返った神木は「その前にも高知に行かせていただきましたし、過去の作品でもお世話になったので、高知の方に喜んでもらえるように頑張りました」と笑顔を見せた。
高知県出身の広末は「高知の人たちは、ものすごく高知に誇りを持って愛県心が強い。『らんまん』も応援してくれると思う」と県民性を紹介すると「飛行機に乗った時も、家族でも親戚でも友だちでもないのに『おかえり』と言ってくれる。そろそろ神木さんも言われるんじゃないですかね」と語りかける。「いいんですか!?」と大喜びの神木に向けて「第二の故郷にしていただければ」と笑う広末だった。
撮影は伊尾木洞にしか行っていないと神木が明かすと「今後は高知のいろんなロケ地に行けると思うので、楽しみ。ちなみにオススメの場所はありますか？」とワクワクした表情で広末に問いかけ。広末が「この春は桜が見られるのが楽しみです。高知城の桜は圧巻なくらい咲き誇っているので。（高知ロケは）市外の撮影が多いと思いますが、市内のお城も行ってほしい。天守閣まで行けるんで」とお勧めすると、神木は「高知城、行きます！」と声を弾ませた。
ドラマの主人公である万太郎は牧野富太郎博士がモデルとなる。神木は「植物館や資料館にも行かせていただき、博士の写真が笑った写真やキノコを持って踊っているもので、その笑顔の印象が強かった。（ドラマの）ポスター撮影の時にも、クシャッとなるくらい笑うのがいいなと思って、博士の印象を反映しました。豪快で細かいことは気にしない。でも草花のことになると一点集中の人。周りの方から手助けをしてもらって、すごく愛されている方。そういう印象を大事にして万太郎に落とし込みました」と語った。
一方で、どこまで実在の牧野博士を意識すべきか考えていたという神木。「やっていくうちに、（役作りの）土台はそういう作り方でも、徐々に富太郎博士と離れて、万太郎が生きてくるようになった。牧野イズムを感じながらも、万太郎という人物を演じるようにしています」と手応えを語った。（取材・文：壬生智裕）
連続テレビ小説「らんまん」は4月3日よりNHK総合ほかにて放送開始（全26週、130回）