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大河ドラマ「べらぼう」主演・横浜流星の起用理由は?制作統括が語る

横浜流星
横浜流星

 2025年大河ドラマが、“江戸のメディア王”と呼ばれ時代の寵児となった蔦屋重三郎の生涯を描く「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(つたじゅうえいがのゆめばなし)」になること、主人公・重三郎を横浜流星が演じることが27日に発表された。会見に出席した制作統括の藤並英樹チーフ・プロデューサーが、横浜を主演に起用した理由を語った。

【画像】会見の様子

 放送100年を迎える2025年に放送される本作は、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、時に“お上”に目を付けられても“面白さ”を追求し続けた“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱に満ちた生涯を描く。

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 制作統括の藤並は主人公の重三郎について、彼が喜多川歌麿や葛飾北斎らと共に手掛けたものが、今の日本のアニメや漫画、ドラマや映画などの原点になっていることや、彼の出版物が庶民の生きるエネルギーになっていたことなどに興味を持った。そんな「べらぼう」な人物を描くことで、今の時代に生きる喜びや楽しさを伝えられたらと語る。

 「べらぼう」とは「甚だしい」「桁外れな」といった意味を持つ。想像を超えるような主人公・蔦屋重三郎を演じるのが、横浜流星だ。横浜は『線は、僕を描く』(2022)、『ヴィレッジ』(公開中)など映画主演が相次ぎ、今年8月には佐藤浩市とダブル主演を務める映画『春に散る』が待機中。第14回TAMA映画賞最優秀新進男優賞、第47回報知映画賞助演男優賞などの映画賞に輝いている。

 横浜にとって、大河ドラマは初出演にして初主演。藤並も初めて一緒に仕事をするというが「横浜さんの出演されているドラマや映画、舞台は拝見しておりました」と言い、「彼の表現力や演技力はもちろんですが、魅力に感じたのは、彼の持つ人を惹きつける力です」と語る。さらに藤並は、横浜と作品を共にしてきた監督やスタッフが横浜の作品や役に向き合う真摯な姿勢を絶賛していることを見聞きしていたそうで、「彼の人間性に惹かれ、一緒に仕事をしたいと思いました」とオファーした理由を明かす。

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 また藤並は、脚本を務める森下佳子について「森下さんとは大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017)やドラマ10『大奥』(2023)でもご一緒していますが、何よりも森下さんとドラマを作っていくのが楽しい。物語の構成力やセリフの力は素晴らしいのはもちろんですが、長丁場なので、楽しくお仕事ができるというのは一番の魅力です」と語っていた。

 2024年夏にクランクイン予定。演出は連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(2016)、大河ドラマ「麒麟がくる」(2020~2021)などの大原拓ら。撮影はまだ先だが、森下や藤並との会話のなかで、横浜自身「とてもべらぼうな人物になると思う」と役のイメージを語ると「今まで“べらぼう”な役をやったことはなかったので、僕にとっては大きな挑戦です」と意気込んでいた。(磯部正和)

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