「BTSの顔に整形して死去したカナダ人俳優」のニュース、フェイクの可能性
25日、人気K-POPグループBTSの顔になろうと12回整形したカナダ人俳優が整形手術の合併症で死去したというニュースを Daily Mail Online やTMZが報じたが、これはフェイクの可能性が高くなってきた。
発端は、BTSのJIMINの顔になろうと、過去1年にわたって12回、計22万ドル(約2,860万円・1ドル130円計算)をかけた整形を行ったというカナダ人俳優のセイント・フォン・コルッチ(22)が23日朝、韓国の病院で死去したと Daily Mail Online が報じたこと。フォン・コルッチの代理人だという人物のコメント付きで、彼が韓国ドラマ「プリティ・ライズ(英題) / Pretty Lies」でJIMINを演じるためにこの大規模な整形手術を行ったことを伝え、TMZ、Page Six などが追随。同ニュースは世界に知られるところとなったが、27日頃、Daily Mail Online はこの記事をひっそりと取り下げた。
Daily Mail Online は記事削除の理由を説明していないが、情報筋がiHeartRadio Canada に語ったところによると、編集者たちは同記事を執筆したニューヨーク在住の記者が騙されたと判断し、この話自体がでっち上げだったと結論付けたとのこと。TMZも“死亡記事”はウソだったとする記事を新たに出し、フォン・コルッチという人物自体、存在しない可能性も指摘した。
K-POPメディアのallkpopは、ソウル警察庁は、関連する死亡事件は確認されていないと報告したと報道。韓国のカナダ大使館は現在、事実確認中であり、「韓国でカナダ人が死亡したという報道があったことは把握しており、情報の確認に努めている。現時点ではそれ以上の情報はない」と述べたと伝えている。(朝倉健人)