『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』にポール・ウォーカーは登場する?
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が12日、金曜ロードショー(日本テレビ系、よる9時、15分拡大)で地上波初放送される。本作には、シリーズのもう一人の主人公として出演し、2013年に交通事故で亡くなったポール・ウォーカーさんの存在を感じることができる演出が盛り込まれている(※一部ネタバレを含みます)。
【動画】ポール・ウォーカーさんも登場『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』予告編
シリーズ第9弾となる本作は、ヴィン・ディーゼルふんするドムことドミニク・トレットと、ジョン・シナふんする弟・ジェイコブの確執が描かれる。『ワイルド・スピード EURO MISSION』などを手掛けたジャスティン・リン監督がメガホンを取り、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジスらおなじみのメンバーが集結。サン・カン演じるハンの復活も話題を呼んだほか、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』のメンバーも再登場する。
ポールさんがプライベート中に起きた交通事故で亡くなったのは、第7弾『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影途中だったため、残りのシーンはポールさんの弟たちが代役となって撮影された。ストーリー上のブライアンは生き続けており、ドムたちとは行動を共にせず、妻であるドムの妹のミアと2人の子供たちと静かに暮らしている設定になっている。
最新作となる第10弾『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(5月19日公開)の予告編にも過去のブライアンの姿が登場するなど、シリーズにとってブライアンは永遠にファミリーの一人。本作でもブライアンは健在で、ドムたちの計画に参加したミアが、自身の子供とドムの子供を“誰より頼れる人”であるブライアンに託して来たと明かす。さらに、ラストのドムたちが食卓を囲むシーンでは、ミアの隣の席が空いており、「彼、すぐ来る」のセリフの後には、懐かしいブルーの日産スカイラインGT-Rが登場する。GT-Rはブライアンの愛車であることから、乗っているのはブライアンということになる。車が到着する音を聞いて、うれしそうにほほ笑むファミリーたち。それらのシーンからは、ブライアンの存在を感じることができる。ポールさんが演じるブライアンの姿は見えずとも、ブライアンが作品の中で生き続けていることがわかる、心憎い演出となっている。(今井優)