高橋一生、岸辺露伴を3年間演じ続けた理由 劇場版は「集大成」
高橋一生が27日、都内で行われた主演映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の公開記念舞台あいさつに登壇し、主人公・岸辺露伴を2020年から3年間演じ続けた理由を明かし、「集大成」となる映画に自信をのぞかせた。この日は、飯豊まりえ、長尾謙杜、美波、渡辺一貴監督が出席し、木村文乃がリモートで参加した。
【画像】観客がヘブンズ・ドアー状態!『岸辺露伴』高橋一生、長尾謙杜らキャスト集結
荒木飛呂彦の人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」とスピンオフ「岸辺露伴は動かない」に登場する、漫画家・岸辺露伴が主人公の読切作品を実写化した本作。フランスのルーヴル美術館を舞台に、露伴が担当編集・泉京香と共に「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追う。
上映後の観客に向かって「どうでした?」と感想を尋ね、拍手を送られるも「本当にそうですか?」と重ねて、より盛大な拍手をもらった高橋は「ありがとうございます。拍手を乞うているようで申し訳ございません」と恐縮しながらも笑顔を見せる。舞台あいさつには92,000人の応募があったことも明かし、「みなさん、熱くこの作品を支えてくださる一員だと思って、心よりうれしく思います」と感謝した。
NHKで放送されたドラマ「岸辺露伴は動かない」は、新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年末に放送がスタートした。高橋は「現実の世界が辛くて悲しく、寂しいものになっている気がしますが、ちょうどその世界の始まりくらいの頃に役をいただきました」と振り返る。
「現実的なものや写実的な作品は好きですし、必要だと思いますが、時代によっては身につまされて夢を見れなくなることもあると思います」と同作とは真逆のジャンルの作品に対する見解を述べつつ、「せっかく、この岸辺露伴という役をいただけたのであれば、このハッキリとした虚構の世界で(繰り広げられる)夢の世界を観ていただいて、現実に生きる力を携えていただきたいと思って3年間やってまいりました」と露伴を演じ続けた理由を語った高橋。「その集大成みたいなものが、この作品に詰まっていると思います」と自信をのぞかせた。
最後に高橋は、「『何度でも足を運んでください』なんていう月並みのことは言いません。俳優も作品も忘れ去られていくスピードがどんどん早まっていると思います。この作品を長く大事にしていただけたらと思います」と呼びかけた。(錦怜那)