インディ・ジョーンズ声優・村井國夫、『クリスタル・スカル』新録で全作制覇！ハリソン最後のインディに寂しさ
俳優の村井國夫が7日、都内で行われた映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』公開記念『レイダース／失われたアーク《聖櫃》』上映イベントに出席した。主演のハリソン・フォードの吹き替えを担当してきた村井は、シリーズで唯一声を担当しなかった第4弾『インディ・ジョーンズ／クリスタル・スカルの王国』の吹き替えを、6月30日放送の金曜ロードショー版のために新録。「僕のハリソンはインディ（良いんで）、ジョーズ（上手）にできたよ」と洒落を交えながら喜んだ。イベントには、シリーズの大ファンだというお笑いコンビ・ミキ（昴生、亜生）も参加した。
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は、2008年公開の前作『クリスタル・スカルの王国』から15年ぶりとなるシリーズ第5弾。考古学者インディ・ジョーンズが、アメリカとロシアの間で陰謀を企てるナチスの残党を阻止すべく立ち上がる。
主演のハリソンにとって最後の『インディ・ジョーンズ』となる本作。長年インディの声を担当してきた村井は、「これで観ることができないと思うと、残念ですね。僕の仕事もなくなっちゃうね」と寂しそうにつぶやく。村井といえば、『スター・ウォーズ』シリーズでもハン・ソロの吹き替えを担当するなど、ハリソンとは縁が深い。『インディ・ジョーンズ』シリーズを最初に観たときを「ワクワクさせるリズムと映像の美しさ、すごくびっくりした」と振り返る。
そんな村井は、最新作について「『レイダース』のころに戻るような、原点回帰みたいなシーンもある」と述べると、「ネタバレなのであまり言えませんが、インディが若返るシーンがあるのですが、本作のために撮っているのですごくびっくりした。僕も声を吹き替えたとき、アメリカから『もう少し若く』と言われたぐらい。あとは『蛇は嫌いなんだ！』と言うシーンもあります」と期待をあおった。
会場に詰め掛けたファンのほとんどが、シリーズ全作をコンプリートしている人だと聞いた村井は、「僕は過去4作品すべてでハリソンの吹き替えをやっているわけではないんです」と語り、前作『クリスタル・スカルの王国』では別の人が声を担当したことを明かす。
しかし村井は、「でも今回ハリソンの声をやることができたんです」と金ロー版のために新録したことを明かすと、会場から大きな拍手が。「『インディ・ジョーンズ』のハリソンは村井くんがいいだろうと言ってくださる人がいたみたいで……」と続けると、「なかなか、僕のハリソンはインディ（良いんで）、ジョーズ（上手）にできたよ」と洒落を交えて喜びを表現すると、会場はさらに大きな拍手に包まれた。（磯部正和）
映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は6月30日全国公開