『美女と野獣』後どうしてた?エマ・ワトソンの現在
実写版『リトル・マーメイド』の日本公開に合わせて、同じくディズニーの名作アニメを実写映画化した大ヒット作『美女と野獣』が6月9日の金曜ロードショーに登場。ヒロインのベルを演じたエマ・ワトソンは、今、何してる? 秋からオックフフォード大学に復学するかも? 彼女の近況に迫る。
『ハリー・ポッター』シリーズでおしゃまなハーマイオニーを演じていたエマも、本年の4月15日の誕生日で33歳に。エマはこの日に、2022年末から休止していたInstagramに久々に投稿し、絵文字たっぷりの長文で近況を報告した。それによれば、インスタ休止中にもサーフィンを習ったり、乗馬をしたり、メキシコで出会った犬を飼うようになったりと、充実した日々を送っていた様子。
しかし、次回作の予定はない。映画は2019年の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』以来出演作がないことから、一時は引退説も噂された。その後、2022年1月に配信された特別番組「ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ」に出演するも、その後も出演作は決まっていない。
とはいえ、映画業界から離れてしまうわけではないようだ。この5月には、エマが映画製作会社を2社設立したことが報じられている。その社名は、“ソフィア・ライジング”と“ブレッドクラム・プロダクションズ”。どちらもまだ具体的な作品は発表されていないが、ブレッドクラムとは、パンをちぎった時に出る、パンくずのこと。この社名からは、こぼれたアイデアを拾って活かそうという、エマの姿勢が感じられる。彼女の意識は今、俳優よりもプロデュース業の方に向かっているのかもしれない。
映画の裏方といえば、エマは2022年8月に監督業にも進出済み。人気ブランド、プラダと組んで、新しいフレグランス「Paradoxe」の広告キャンペーンのための短編映画で、監督・主演・ナレーターを務めた。これは、もともとはモデルとしてオファーされたところ、彼女自身が自分で監督したいと希望して実演したもの。映画の中では、エマがさまざまなタイプ人物を演じて、俳優としての魅力も発揮している。
また、エマの興味は映画以外にも広がっている。2023年4月には弟アレックスと一緒に、ジンのブランド、ルネス・ジン(Renais Gin)を設立したことを、自身のインスタグラムで発表。これはエマの、温室効果ガスの排出量をゼロにする、カーボンフリーのための行動から生まれたもの。このブランドでは、ワインを作る時に出るブドウを絞った後の皮を、ジンの製造に再利用する。その材料として、エマの父親が30年前から所有しているフランスのブドウ園のワイン用ブドウの皮が再利用されるという。この取り組みも、地球環境を考えるエマらしい行動だ。
こうして前向きな活動を続けるエマだが、恋愛はというと、これまでも何人も噂になったが、なかなか交際が長続きしない様子。昨年夏には、実業家ブランドン・グリーンとベネチアでバカンスを楽しむ様子が報じられ、グリーンがアパレルブランド、トップショップなどを経営する大物事業家フィリップ・グリーンの御曹司であることもあり、話題を集めた。しかし、この5月の英 Daily Mail 紙の記事によれば、2人は約18か月交際した後、昨年のクリスマス後に破局したとのこと。そして、早くも次の噂が。英 The Sun 紙が、イタリアのベネチアでエマが男性とデートしている様子を報道。お相手はロサンゼルスでITコンサルタント事務所を経営するビジネスマンのライアン・ウォルシュ。この交際がどうなるのか、今後のニュースを待ちたい。
そんなエマは、この9月にオックスフォード大学に戻ることを検討中。これは本年4月の Financial Times の取材で彼女自身が語ったもの。エマは、米アイビーリーグの名門大学、ブラウン大学に入学し2014年に卒業したが、在学中の2011~2012年は、英オックスフォード大学に編入していた。その彼女が、本年9月からオックスフォード大学の文学創作クラスで修士号を取得することを考えているという。エマなら執筆活動も似合いそうだし、学生をしながら俳優をすることもあるかもしれない。33歳のエマには、今後もさまざまな可能性が広がっている。(文・平沢薫)