『ブラックパンサー』ネイモア俳優に性的暴行疑惑
マーベル映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で敵役ネイモア役を務めたメキシコ人俳優テノッチ・ウエルタが、メキシコ人サックス奏者で活動家のマリア・エレナ・リオスから性的暴行で告発された。
【画像】暴行容疑で逮捕されたジョナサン・メジャースもMCU悪役
リオスは、俳優やメディア関係者から成るエンタメ業界他での人種差別と闘う団体「ポデル・プリエト」のメンバーだったが脱退。ウエルタは同団体の広報を務めている。
リオスは、「ポデル・プリエト」が彼女の許可を得ることなしに、彼女をフィーチャーしたポッドキャスト番組を公開したとして同団体を非難。そして事件の詳細については明かしていないが、ウエルタから性的暴行を受けたとし、同団体は「暴力的で性的な捕食者」であるウエルタを擁護しているとTwitterで告発した。
リオスは、世界の人々に愛されているマーベル映画のキャラクターを演じている人物からの被害を語ることの難しさに触れた上で、「『なぜ通報しなかったのか?』と言われますが、殺されそうになっても信じてもらえない、正義のない国に住んでいるのです。いいえ、わたしは有名になりたいわけではありません。いいえ、お金目的ではありません。わたしは働き方を知っているので」とツイートした。
リオスは著名なサックス奏者にして、メキシコで問題になっている女性への酸攻撃の被害者でもあり、同じ被害に遭った女性たちを代表して声を上げてきた人物でもある。ウエルタの代理人と『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の配給の米ディズニーは Los Angeles Times に今回の件のコメントを求められるも、回答していない。
ウエルタは、ネイモア役で今後のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にも登場予定。同じく今後のMCUでメインの悪役になるカーン役のジョナサン・メジャースが暴行とハラスメントの容疑で逮捕されたことに続く告発であり、ディズニーは頭を抱えていることだろう。(朝倉健人)