『タイタニック』俳優死去、94歳
ジェームズ・キャメロン監督の映画『タイタニック』で百貨店メイシーズの共同経営者イジドー・ストラウスを演じたことで知られる俳優のルー・パルターさんが、94歳で死去していたことが明らかになった。
【動画】0:41~『タイタニック』ルー・パルターさん出演シーン
ルーさんは現地時間5月21日、肺がんのためロサンゼルスの自宅で死去。娘のキャサリンさんが The Hollywood Reporter に明らかにした。
『タイタニック』でルーさんが演じたイジドー・ストラウスは、実際にタイタニック号沈没事故で亡くなった人物。特別扱いされることを良しとせず救命ボートに乗らないことに決め、海水が押し寄せるなか、妻アイダ(演じたのはエルサ・レイヴンさん)とベッドの上で抱き合って最期の時を迎える姿は多くの人々の涙を誘った。
ルーさんはカリフォルニア芸術大学で長年、演技の教師をしていたことでも知られ、教え子にはエド・ハリス、ドン・チードル、セシリー・ストロングなどがいる。
なお、先日には、タイタニック号見学ツアーをしていた潜水艇「タイタン」の乗員5人全員が死亡する事故が発生していた。そのうちの1名が、潜水艇の運営会社オーシャンゲートの創業者で最高経営責任者(CEO)のストックトン・ラッシュさん。彼の妻ウェンディさんは、イジドー&アイダ・ストラウス夫妻の玄孫(やしゃご)だった。(編集部・市川遥)