アダム・ドライヴァー主演『フェラーリ』、マイケル・マン監督の最高傑作と期待
今年のニューヨーク映画祭の閉幕作品として、マイケル・マン監督の映画『フェラーリ(原題) / Ferrari』が、10月15日(現地時間)に上映されることが決定した。この作品はすでにヴェネチア映画祭でもプレミア上映が予定されている。
映画『フェラーリ』では、フェラーリの創始者エンツォ・フェラーリ役に、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でカイロ・レンを演じたアダム・ドライヴァー、彼の妻をペネロペ・クルスが演じる。映画祭の公式リリースによれば、本作は「エンツォ・フェラーリの職業人として、個人としての人生を描いたエモーショナルで洗練されたドラマ」とのこと。アダム・ドライヴァーはエンツォの内面を見事に表現し、ペネロペ・クルスは彼の浮気と息子の死によって崩壊していく不安定な家庭で彼と対峙する妻を力強く演じている。
物語のクライマックスは、ドラマチックに演出されたレースシーンで、美しいフォルムのフェラーリが北イタリアの田園風景と相まって芸術的な美しさを放ち、マイケル・マン監督のキャリアの中でも最高の演出として称賛されている。脇を絡めるキャストもレーシングドライバーとしても活躍するパトリック・デンプシーをはじめ、ジャック・オコンネルなどの演技派がフェラーリの人生をドラマチックに彩る。撮影はフェラーリの故郷であるモデナで行われた。本作はブロック・イェイツの著書「Enzo Ferrari - The Man and the Machine(原題) / エンツォ・フェラーリ - 男とマシン」を基に、脚本はトロイ・ケネディ・マーティンが手掛けた。(編集部 下村麻美)