『トランスフォーマー/ビースト覚醒』ビヨンセも大注目の米ラッパーが映画デビュー「壮大なドッキリかと」
『トランスフォーマー』シリーズ最新作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(公開中)で映画デビューを果たし、本国版の主題歌「On My Soul」も担当したラッパーのトベ・ンウィグウェがインタビューに応じ、「壮大なドッキリだと思った」というオファー当時のエピソードや、メガホンを取ったスティーヴン・ケイプル・Jr監督とのタッグを振り返った。
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ナイジェリア系アメリカ人のトベは、幼少期からヒップホップやR&Bなどの音楽に触れ、2017年にラッパーとしてデビューアルバムをリリースした。彼の音楽性は、ミシェル・オバマ元大統領夫人や人気歌手ビヨンセも注目するほどで、2022年公開のマーベル映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』にも楽曲参加。同年Netflix配信されたドラマ「Mo/モー」で俳優デビューを果たしている。
映画デビュー作が『トランスフォーマー』となったトベは「オファーを受けた時は迷わずイエスと答えました」と出演を快諾したという。「唯一心配だったのは、この話がパラマウントが仕掛けた、壮大なドッキリではないのかということ。嘘かホントか、判断できませんでした(笑)」
トベが演じたのは、主人公ノア(アンソニー・ラモス)の親友・リーク。「友達を愛する男ですが、一部の人は彼を“悪い男”とも呼ぶでしょう。知識豊富でまっすぐな性格。時にアグレッシブにもなります」とキャラクターについて語る。本編序盤では、アンソニーとのアドリブに見えるコミカルなやり取りも登場するが「あれは台本通りで、監督が自然体でセリフを言ってほしいという指示がありました」と裏話を明かした。
トベのアーティストとしての才能は、ケイプル・Jr監督も高く評価しており、本作の音楽でも存分に発揮されている。「ケイプル・Jr監督は私にこのシーンではこんな楽曲を使いたいとアイデアをくれました。私は彼のアイデアを参考に想像力を働かせました。結果的に、監督は伝説的なトラックを生み出すことに成功しています」
『トランスフォーマー』シリーズは、幼少期から熱中していたコンテンツだとトベは振り返る。「『トランスフォーマー』にはノスタルジーを感じます。私が小さい頃におもちゃで遊んでいたことが理由です。オプティティマスプライムやメガトロン、バンブルビーでよく遊んでいました。映画に出演したことで、各トランスフォーマーをより深く知ることができましたし、何よりこのフランチャイズに参加できたことが、私のキャリアにおいて大きな意味があります」
本作は『トランスフォーマー』新三部作の第一章と言もわれている。続編が決まれば、トベもリークを再演したいと意欲的で「続編も、その次回作、さらにその次も出たい。リークは主人公の親友ですよ? アンソニーが続投すれば、私も喜んで戻ってきます」(編集部・倉本拓弥)