「ブレイキング・バッド」ヘクター俳優、83歳で死去
ドラマ「ブレイキング・バッド」「ベター・コール・ソウル」のヘクター役などで知られる俳優のマーク・マーゴリスさんが現地時間3日、短い闘病の末、ニューヨークの病院で死去した。83歳。マークさんの息子であるモーガン・H・マーゴリスが The Hollywood Reporter などに明かした。
1939年11月26日にフィラデルフィアで生まれたマークさん。『スカーフェイス』『ファウンテン 永遠につづく愛』『ゴーン・ベイビー・ゴーン』『レスラー』『ミッドナイト・ガイズ』『ノア 約束の舟』など多くの映画に出演した。
ドラマ「ブレイキング・バッド」では、体が不自由で声も出せないため、車椅子に付いたベルでコミュニケーションを取る麻薬カルテルの重鎮・ヘクターを見事に演じ、エミー賞を受賞。弁護士ソウル・グッドマンを主人公にした「ブレイキング・バッド」の前日譚ドラマ「ベター・コール・ソウル」でも、ヘクターを再演していた。
「ブレイキング・バッド」で主演を務めたブライアン・クランストンは「今日、友の訃報を知り、とても悲しんでいます。マーク・マーゴリスは本当に良い俳優で、すてきな人間でした。セットの外では楽しく愛嬌があって、セットでは威圧的で恐ろしいのです」とInstagramでコメント。ソウル役のボブ・オデンカークも「マークは撮影現場に向かうバンの中で、ジョークやコメントで僕を笑わせてくれました。『アクション』の声で撮影が始まる時、彼の半分のエネルギーと集中力があればと願うばかりです」と故人との思い出をツイートしている。(編集部・市川遥)