村上虹郎、目を潤ませ…休養後初の公の場 「今日という日は奇跡的」
俳優の村上虹郎が30日、都内で行われた映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』のロングランヒットを記念した舞台あいさつに出席。3月に心身の不調により休養を発表していた村上にとって、初の公の場および本映画において初のイベント参加となり「ただいま!」と客席に向かって元気にあいさつした。イベントには北村匠海、吉沢亮も登壇した。
世界累計発行部数が7,000万部(2023年3月時点)を超える和久井健のコミックを2021年に実写映画化した『東京リベンジャーズ』の続編として2部作で公開された『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』。2作品で観客動員372万人、興行収入49.7億円を超える大ヒットを記録し、この日はライブビューイングで全国300館による舞台あいさつを敢行した。
本作で東京卍會の創設メンバーの一人ながら、敵対する“芭流覇羅”(バルハラ)のナンバー3となる羽宮一虎を演じた村上。村上は今年3月15日、心身の不調により「舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド」を降板し、休養することを所属事務所の公式サイト上で発表。これまで本映画のイベントに参加することはなかった。村上は初登壇となるこの日、客席に向かって「ただいま! お久しぶりです」と元気にあいさつすると「大変長らくお待たせしてしまいましたが、今日という日を迎えられて嬉しく思っています」と深々と頭を下げる。
これまでのイベントでも、北村や吉沢が村上に対して温かいコメントを送っていたが、北村が「17歳の時から虹郎とは一緒に作品に出ていた長い付き合い。今回僕の主演作で、こうして横に虹郎がいてくれるのは嬉しい」と優しい笑顔で村上を見つめると、吉沢も「皆さん映画を観てくださったからわかると思いますが、(吉沢演じる)マイキーとして一虎は一番思い入れのある人物。ようやく映画の話ができるのかと思うと嬉しい」と笑顔を向ける。
満員の会場、しかも300館でライブビューイング放映されているという状況に村上は「メディアや人前に出るのが本当に久々なんですよね」と苦笑いを浮かべると「多分、本当ならこの舞台あいさつもないものだったはず。でも事務所の人たちと、何かの形で『リベンジャーズ』の役に立ちたいという話をしていました。最悪一人でもいいからと思っていたのですが、2人が来てくれました。久々で緊張しているけれど、隣にいてくれるのですごくやりやすいです」と北村と吉沢に絶大なる信頼を寄せていた。
舞台あいさつ中も、ファンからの声援が送られると、村上は「こういう感じ、久々なので沁みるんです」と目を潤ませ「僕は半年から1年弱、停滞していました。時には暗い時間もあった。その時から考えると、今日という日は奇跡的です」としみじみ。そして会場、そして北村と吉沢を見て「皆さんのおかげです」と感謝を述べていた。
長きに渡って続いたプロモーション活動も、今回が本当のラストだという。北村は「僕自身、一虎は虹郎しかいないと思っていた。ここまで役を背負ってくれたことに感謝します」と改めて虹郎に視線を向けると「最後の舞台あいさつ、ラスト3人でゴールテープが切れて良かったです」と感無量の表情を浮かべていた。(磯部正和)